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谷川浩司の将棋新研究(3) 谷川流勝つ手の発見 形勢逆転の仮定法 |
[総合評価] A 難易度:★★★★ 図面:見開き3〜4枚 内容:(質)A(量)A レイアウト:B 解説:A 読みやすさ:A 上級〜有段向き |
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【著 者】 谷川浩司 | ||||
【出版社】 池田書店 | ||||
発行:1983年12月 | ISBN:4-262-10303-X | |||
定価:750円 | 248ページ/18cm |
【本の内容】 | |||||||||
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【レビュー】 |
実戦を題材に、形勢判断と大局観を解説した本。 シリーズ1,2冊目と使ってきた“谷川流形勢判断法”に基づいて、実戦を詳しく解説している。参考棋譜もばっちり収録されており、簡単な解説もついている。ちょうど『谷川浩司の戦いの絶対感覚』と似たような構成。プロの読みと大局観を披露しているのでなかなか難しいが、各テーマの冒頭で形勢判断をしている分、本書の方が分かりやすい。ちなみに、題材の全てが谷川の実戦だというわけではない。 サブタイトルに「形勢逆転の仮定法」と書いてあるので、逆転術の本のように思えるのだが。実際には中盤編と終盤編のいくつかに、形勢が悪いときの考え方を解説してあるくらいで、逆転術メインの本ではないのでご注意を。 なお、本書では“第2の形勢判断法”として「働いている駒の数を数える」というのも提案されているが、実戦解説では採用されていない。まだ提案段階だったか?(2003Dec23) |