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インターネットで将棋を勝て! マリオ武者野のパーフェクト四間飛車 (CD-ROM付き書籍) |
[総合評価] B 難易度:★★☆ 図面:見開き6枚 内容:(質)A(量)A レイアウト:A 解説:A 読みやすさ:A 初級〜中級向き |
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【編 著】 ネット駒音 | ||||
【出版社】 双葉社 | ||||
発行:2000年3月 | ISBN:4-575-29069-6 | |||
定価:1,800円 | 208p+16p/21cm |
【本の内容】 | ||||||||||||||||||||
・【コラム】藤井システム/立石流四間飛車/プロバイダの上手な選び方 |
【レビュー】 |
将棋ソフト付きの四間飛車入門書。 〔棋書部分〕 とにかく文字がでかい! 普通の棋書にくらべて、本自体のサイズも大きめだが、文字もかなり大きい。最初は違和感を感じるが、案外読みやすい。 第2章で、「居玉棒銀」への反撃方法が詳しく述べられてるのが良い。これに悩まされる初級者はかなりいるはずなのだが、対応が載っている本はあまりないのだ。簡単にひねるというわけにはいかないが、知っていると知らないでは大違い。初級者はぜひチェックしておこう。なお、載っているのは先手四間飛車だが、後手四間飛車でも大同小異。十分応用が利くと思う。 他には、第3章が持久戦での戦い方、第4章が対急戦での戦い方を解説している。やや量が少ないものの、初級者にとってはちょうどよいくらいだろう。本文上での疑問点は、下段で別枠を設けて解説しているので、非常に分かりやすい。ただ、対居飛車穴熊についてはほとんど触れていないのが、ちょっと不満。 棋書部分だけの評価ならA。あまり話題に上らない本だけに、「思ったよりかなり良かった」という印象だ。 〔ソフト部分〕 Win95以上、Pentium100MHz以上ならOK。 基本的には対CPU対局機能のみ。他に、「将棋倶楽部24」「Taisen」「マリオ武者野のHP」へのリンクが貼られている(スクリーンショット参照)。「@将棋」へのリンクもあるが、現在は使えないようだ。24やTaisenは、このソフトではできない(←意味ないような…)。結局、24は専用のJavaAppletを立ちあげることになるし、Taisenは専用のソフトをインストールすることになる。一応、TaisenソフトはCD-ROM内に収められていて、わざわざダウンロードする必要はない。 CPUとの対戦はLv.1〜Lv.3の3段階から選べる。ためしにLv.3で対局してみたところ、激指2の6級〜8級くらいと同等だと感じた。 残念ながら、棋譜管理プログラムとしての機能もない。使い道がないので、わたしは試したあとすぐにアンインストールしました(^-^;A ソフト部分は残念ながらE。 《総評》 棋書とインターネットのコラボレーションという発想は良かった。ただ本書では、解説部分とネット関連記事がうまく融合していないし、添付CD-ROMがホントに無意味。解説部分の質が良いだけに、惜しい。基本構成を練り直してがんばってほしい。 ネットと将棋は相性が良いと言われているが、棋書分野においてはまだまだ相性の良さを生かしきった本は少ない。新規性もあり、ニッチで狙い目の分野なので、今後に期待したい。(2004Feb19) |