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パワーアップシリーズ 実戦手筋 次の一手 |
[総合評価] B 難易度:★★☆ 〜★★★ 見開き1問 内容:(質)B(量)B レイアウト:A 解答の裏透け:A 解説:B 中級〜上級向き |
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【著 者】 深浦康市 | ||||
【出版社】 創元社 | ||||
発行:2007年11月 | ISBN:978-4-422-75121-4 | |||
定価:1,050円(5%税込) | 206ページ/18cm |
【本の内容】 |
・次の一手問題=101問 ◆内容紹介 あなたは本当に手筋を使いこなしていますか? 垂れ歩や継ぎ歩などという言葉を知っているだけではダメ。実戦で、ここぞというときにしっかり使えることが大切。そのためには問題を数多く解いて身につけることです。本書は相居飛車、振り飛車に分類し、さらに序盤、中盤、終盤に分けて出題しているのでいろんな状況が学べます。実戦形式なので覚えて損のない手筋が満載。勝率アップ間違いなしの手筋有段者になりましょう。全101問題。 |
【レビュー】 |
次の一手問題集。 全101問は、すべて全体図を用いた実戦形式になっている。ただし、特に前半は実戦というより、定跡の序盤から仕掛けの手筋を切り取ったものが多い。後半は中盤戦・終盤戦を扱った問題も登場し、実戦ぽくなっている。 基本的に易しい問題が多く、級位者向け。問題の難易度も比較的均一で、これから初段を目指そうというレベルの人にはちょうど良い。 ヒントと状況説明は問題図の下段に、約70文字程度で書かれている。解説はまずまずの量で分かりやすく書かれているが、もう少し続きの解説がほしいなというところで、スペースの都合で切られるようなものが結構あった。 裏透け対策は意識して行われており、解答の指し手の裏側は黒ベタで塗られていて完璧だった。 本書はMYCOM系問題集よりもちょっと良いくらいの感じだ。ちょっと前に紹介した『手筋の力 初級編』のタイトルは、むしろ本書の方がふさわしいと思う。しかし、もう少し頑張ればかなりいい本になったのでは?同じ深浦の(監修だが…)『フィードバック方式 定跡次の一手』が結構良かっただけに、ちょっと惜しいと思う。(2008Feb29) |