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将棋必勝シリーズ 三間飛車戦法 軽快、豪快、一気に寄せ切る |
[総合評価] A 難易度:★★★★ 図面:見開き4枚 内容:(質)A(量)B レイアウト:A 解説:A 読みやすさ:A 上級〜有段向き |
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【著 者】 鈴木大介 | ||||
【出版社】 創元社 | ||||
発行:2004年8月 | ISBN:4-422-75090-9 | |||
定価:1,260円(5%税込) | 224ページ/19cm |
【本の内容】 | ||||||||||||
◆内容紹介(創元社HPより) |
【レビュー】 |
先手三間飛車の定跡書。 三間飛車を指しこなす上で必要な「急戦対策」「持久戦対策」をセットにし、この一冊で▲三間飛車をマスターできるようになっている。「本筋を知らなかった場合によくありそうな失敗例(戦法が興る初期によく見られた形)」から始まり、「最善と思われる対策」へと向かっていく。この構成は個人的にはヒット。 また、鈴木の著書に多く見られる「格言的なキーワード」で分かりやすさが向上している。以下、いくつかのキーワードをメモ。 「“右辺は堅く、左辺は軽く”が三間飛車の必勝パターン」(26p、58p) 「左辺はスッキリ、右辺はドッシリ」(59p) 「左辺で成果を挙げたら、次は右辺の充実」(134p) 「▲6七金と▲5八飛はワンセット」(56p) 「“▲4六銀型に組んで▲5五歩〜▲6五歩”が、対持久戦共通の要諦」(162p) 「大胆にして細心であれ」(174p) 実は同じ創元社・著者の『相振り飛車の定跡』が個人的にイマイチだったので、本書にも大して期待はしていなかった(ゴメンナサイ)。しかし実際に読んでみたら、同じような対象棋力の『羽生の頭脳 (3)』よりも分かりやすく感じた。変化を網羅しているとまではいえないが、有段者の三間飛車入門としてはなかなか良くできていると思う。少し甘めだが、A進呈。 なお、三間飛車は先後の差が結構大きいので、△三間飛車については他書で補う必要あり。(2006Sep24) |