zoom |
新しい詰将棋
一級・二級・三級 三手詰から九手詰に挑む |
[総合評価] C 難易度:(前半)★☆ (後半)★★★☆ 見開き1問 内容:(質)B(量)B レイアウト:A 解答の裏透け:C 解説:B 前半は初級向き 後半は上級〜有段向き |
||
【著 者】 塚田泰明 | ||||
【出版社】 成美堂出版 | ||||
発行:1998年9月 | ISBN:4-415-08666-7 | |||
定価:680円 | 255ページ/16cm |
【本の内容】 |
・詰将棋=計101問(+1手詰22例) 1 実力が分かる駒別の「詰み形」 =1手詰22例 2 実力が分かる3手詰問題集=17問 3 実力が分かる5手詰問題集=20問 4 実力が分かる7手詰問題集=32問 5 実力が分かる9手詰問題集=32問 ◆内容紹介(まえがきより抜粋) 将棋の実戦の終盤戦によいて、相手の玉を即詰めに討ち取る場合、その手数はせいぜい9手くらいのものだ。そこで本書では、一級、二級、三級の方を対象に101問出題した。そのうち、3手詰め全部と5手詰め4問は私の妻である高群佐知子女流二段の出題で、残りを私が出題した。ほかに付録として、初心者のために詰みの基本である1手詰めの形を、駒別に分けて解説した。 |
【レビュー】 |
詰将棋問題集。 3手詰から9手詰までを計101問収録、それに加えて各駒の特性を生かした詰み形を1手詰の形で解説している。 1手詰は変わった詰め上がりのものではなく、本当に基本的な形で初心者向け。また、3手詰と5手詰も易しい問題がそろっている。なお、3手詰と5手詰の一部は高群女流棋士の出題。高群は塚田(著者)の妻であり、棋書ではかなり珍しい「夫婦コラボ」である。(他では湯川夫妻の本くらいか) 一方、7手詰と9手詰はかなりレベルが上がる。それほど奇異な問題はないが、初手が手広い問題が多く、丹念に読まないとなかなか詰み筋が見つからない。筋が見えればスルスルッと解けるので、解後感はなかなか良かった。上級者・有段者の読みの訓練にもなる。 このように、前半(5手詰まで)と後半(7手・9手詰)ではレベルがまったく違っていて、対象棋力がハッキリ二色に分かれている。前半がちょうどいい人は、後半はまるっきり歯が立たないだろうし、後半が適正レベルの人は、前半はまるで歯ごたえがない。どちらもレベルが合っていればまずまずの内容なので、問題を増量して分冊した方が良かったと思う。(2007Sep15) |