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早指し将棋の指し方 | [総合評価] C 難易度:★★★ 図面:見開き4枚 内容:(質)B(量)B レイアウト:A 解説:B 読みやすさ:A 中級〜上級向き |
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【著 者】 淡路仁茂 | ||||
【出版社】 成美堂出版 | ||||
発行:1980年11月 | ISBN:4-415-04619-3 2376-10190-3838 |
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定価:500円 | 190ページ/16cm |
【本の内容】 | ||||||||||||
◆内容紹介(はしがきより抜粋) |
【レビュー】 |
3種類の奇襲戦法の解説書。 タイトルを見たときは、「持ち時間が多いときと早指しとでは読みのまとめ方が違うから、このように指すべし」という内容だと思っていた。でも実際に読んでみたら、「早指しでは奇襲が有効ですよ、こっちだけ研究してれば相手は対応できないでしょうから」というスタンスで、奇襲戦法の解説が普通にされていた。 第1章は急戦石田流。早石田ではなく、升田式石田流の方。「急戦」と言っておきながら後半は持久戦調になっている。 第2章は筋違い角。メインは3手目角交換からの筋違い角で、一部は角換わり筋違い角もある。角を右に引いて(4七〜3八のライン)敵の飛車先逆襲を狙う「右筋違い角」と、角を左に引いて(6七〜7八のライン)棒銀とのミックスで飛車先突破を狙う「左筋違い角」に分けられている。 第3章は袖飛車。序盤は振り飛車風に展開し、△3二玉と囲ったところで▲3六歩から玉頭を逆襲する奇襲。 解説は級位者向けに書かれていて、1〜2手ごとに1ページ使っていて丁寧。ただ、190pの割には内容は薄めに感じた。というか「どの変化も一度見たことがある」という既視感があった。各戦法とも、もう少し詳しく書かれた本があり、それを先に読んでいたからかもしれない。(2007Sep20) |