新しい詰将棋 2･3･4級　＠将棋　棋書ミシュラン！

zoom 別表紙	新しい詰将棋２・３・４級		[総合評価]　C 難易度：★★★☆ 見開き1問内容：（質）A（量）C レイアウト：A 解答の裏透け：C 解説：A 中級～向き
	【著　者】　伊藤果
	【出版社】　成美堂出版
	発行：1989年6月　（初版1984年8月）	ISBN：4-415-04735-1
	定価：553円	190ページ／16cm

【本の内容】

詰将棋=計60問

	・詰将棋のルールを覚えよう=1p ・詰将棋の解き方のポイント（マンガ）=32p ・詰将棋用語を覚えよう=2p		35p
１	詰将棋の基本と棋力判定	3手詰=4問 5手詰=10問	30p
２	短編詰将棋への出発	7手詰=22問	46p
３	短編作品の仕上げ	9手詰=34問	70p
	あなたの棋力判定		2p

【レビュー】

短手数の詰将棋問題集。3手～9手。

本書の最大の特徴は、本編に入る前のルール説明。詰将棋本でのルール説明は、「詰め方は最短手順で…玉方は最長手順で…」という類のことが、たいてい1pで書かれているだけである。ルール説明自体がないものもあるが、そういう本はだいたい上級者向けなので問題ない。初級者にはこの「詰将棋独特のルール」が意外に悩ましいところで、普通に説明されてもなかなか分からないのである。本書では、そのルール説明にたっぷり32pを充て、初級者が間違いやすいところをマンガと図面でしっかり解説している。この解説は、これまでに見てきた詰将棋本の中ではトップクラスの分かりやすさだと思う。

その一方で、詰将棋問題の方は「伊藤果流」で結構難しい。オーソドックスなものもあるが、たいていの問題は、金銀が変な動きをしたり、詰め上がりが意表を衝く形だったり。その癖っ気・難度ともにルール説明部とのギャップが大きい。こういうのは良し悪しではなく好みの問題だが、あまり実戦的でないのは確かだ。

初級～中級者で「パズルとしての詰将棋が大好き」な方にはまずまずオススメ。「終盤力アップ希望」の方にはあまりオススメできない。(2004Aug04)

【関連書籍】

[ジャンル]　詰将棋
[シリーズ]　
[著者]　伊藤果
[発行年]　1984年　1989年

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