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羽生流で強くなる
はじめての将棋 すぐ打てる!すぐ勝てる! |
[総合評価] B 難易度:★ 図面:見開き2 枚 内容:(質)A(量)B レイアウト:A(フルカラー) 解説:A 読みやすさ:A 初心者向き |
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【監 修】 羽生善治 | ||||
【出版社】 成美堂出版 | ||||
発行:2005年5月 | ISBN:4-415-02937-X | |||
定価:924円(5%税込) | 175ページ/19cm |
【本の内容】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
【本文執筆】甲斐栄次 【イラスト】小山規 【編集協力】上枝徹
◆内容紹介(表紙より) |
【レビュー】 |
こども向けの将棋入門書。 全編フルカラー。ややパステル調の配色にしてあるので、見やすくて眼も疲れない。また、ほぼ全ての漢字にはルビが振ってあるので、小学1〜2年くらいから読める。ただ、大人が使うような言葉遣い(「配置」「直射」「初形」「特長を最大限に発揮」「事後処理」など)はそのまま使われているので、実際は小学4〜6年くらいが対象か。 内容はルール説明と手筋解説がメインで、割とオーソドックス。しかしページレイアウトがかなりしっかりしているのでとても読みやすく感じる。見開きの右上には章とタイトル、左上にはページの内容が書かれているので、自分が今何をやっているのか見失うことはない。また、各ページの最下段に「覚えて強くなる将棋用語」がヒット。そのページの本文中に出てくる専門用語の解説や、将棋格言が一行で説明されている。 また、「羽生先生のポイント解説」として、いろんなところで羽生の補足解説が挿入してある。本人が書いたかどうかは分からないが、「羽生カラー」がちゃんと出ているのは良し。全体的には「読み手のことを考えた、丁寧な編集がされているな」と感じた。 これ一冊ですぐに強くなれるわけではないが、最初の一冊としてはなかなかの出来だと思う。ちょっと前の『羽生善治 みんなの将棋入門』(主婦の友社,2004)と比べると、本書の方が断然良い。(2005Jul21) ※表紙に「すぐ打てる!」と書いてあったので、最初は「また羽生が名前を貸しただけの本か…」と思ったが、p9の「羽生先生のポイント解説」で「『指す』と『打つ』は違う」と明言してあった。表紙の「打てる」は編集者のミスと思われる。第二版では修正した方が良いかと… |