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米長上達シリーズ(1) 矢倉戦の攻防 |
[総合評価] B 難易度:★★★ 見開き1問 内容:(質)A(量)C レイアウト:A 解答の裏透け:B 解説:A 中級〜上級向き |
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【著 者】 米長邦雄 | ||||
【出版社】 昭文社 | ||||
発行:1988年1月 | ISBN:4-398-23501-9 | |||
定価:550円 | 158ページ/15cm |
【本の内容】 |
序説 矢倉戦の駒組み=14p 第1章 6八銀型の攻防=13問 第2章 6六銀型の攻防=34問 第3章 実戦における攻防=20問 ◆内容紹介(「はじめに」より抜粋) 今回は前のシリーズとは内容を一新させて、私が最近実戦で数多く採用して俗に“米長矢倉”と呼ばれる戦型より選んで紹介することにしました。この米長矢倉戦法の特徴は何といってもその攻撃力にあります。受けより攻めの好きなアマチュアの方々には大いに参考になるでしょうし、早くご理解いただけると思っております。例題は私の実戦譜を中心に、現れやすく面白い変化を出題しました。 |
【レビュー】 |
急戦矢倉・米長流の次の一手問題集。 本書のタイトルは「矢倉戦の攻防」であるが、内容は米長流急戦矢倉に絞られている。通常、米長流は後手の作戦であるが、本書ではすべて米長流側を手前にした解説になっている。 第1章と第2章の違いは、米長流の左銀の位置。第1章の6八銀型(実際は△4二銀型)〔右上図〕は左銀をカニ囲いのまま、飛角桂で攻める軽いタイプ。 第2章の6六銀型(実際は△4四銀型)〔右下図〕は左銀を中央に出動させ、右銀は△6三銀と配置して、飛角銀銀桂で手厚く攻めるタイプである。 第3章は、米長の実戦から中終盤の問題。定跡から外れて不定形になったものや、すでに戦型と関係のなくなった最終盤の問題もある。 米長流専門の問題集というのは非常に珍しい。定跡書で解説されたものはいくつかあるが、先後逆で書かれたものはあまり見たことがない。わたしは自分でも米長流を時々採用しているが、いざ問題集として取り組んでみると、後手から見る景色というのはずいぶん違うものだと思った(『8五飛を指してみる本』(森下卓,河出書房新社,2001)以来、ひさびさの実感。『右四間で攻めつぶす本』(中川大輔,浅川書房,2006)ではそんなに違和感はなかった)。 解説は考え方や方針が明確で分かりやすい。もう少し量が欲しいところだが、ポケットタイプの棋書なので仕方ないか…。「米長流を指す人限定」ではあるが、Bとしておく。(2010Feb25) |
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