(オリジナル版) |
森信雄の勝ちにいく!詰将棋ドリル(2) 一手詰め・一手必至 |
[総合評価] A 難易度:★〜★★ 見開き6問 内容:(質)B(量)S レイアウト:A 解答の裏透け:A 解説:C 初心〜中級向き |
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【著 者】 森信雄 | ||||
【出版社】 山海堂 | ||||
発行:2005年3月 | ISBN:4-381-08589-2 | |||
定価:1,260円(5%税込) | 143ページ/21cm |
(改題改訂版) zoom |
ドンドン解いて棋力アップ 詰将棋1手詰・1手必至399題 初心者から中級者まで |
[総合評価] A 難易度:★〜★★ 見開き4問 内容:(質)B(量)S レイアウト:A 解答の裏透け:A 解説:C 初心〜中級向き |
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【著 者】 森信雄 | ||||
【出版社】 実業之日本社 | ||||
発行:2008年10月 | ISBN:978-4-408-45190-9 | |||
定価:900円(5%税込) | 216ページ/18cm |
【本の内容】 |
DRILL一手詰め1〜300 DRILL一手必至1〜99 ◆内容紹介(山海堂HPより) 将棋は棋力によって勉強法も変わってきます。やさしい問題を毎日コツコツと数多く解くことによって、自然と詰将棋の世界に入り込み、知らない間に棋力アップを図るというのが本書の狙いです。一手詰めの問題をドリル形式で反復練習で数多くこなすことで、将棋パワーを身につけましょう。 ◆〔改題版〕内容紹介(実業之日本社HPより) 詰将棋は勝利へのイメージトレーニングです。棋力アップに大切なのは知識の量よりも、身についた確実さ、日々1手詰に取り組むトレーニングは将棋の上達には効果的。本書は1手トレーニングと1手必至で「遅くとも確実な寄せの力」を身につけるのに最適な将棋トレーニング本です。 |
【レビュー】 |
ドリル形式の詰将棋・必至問題集。1手詰・1手必至限定。『森信雄の勝ちにいく!詰将棋ドリル』の続編。 詰将棋の方は1手詰なので捨て駒はなく、持駒を打つか、盤上の駒を動かすしかない。持ち駒の有無が大きなヒントになるので、あとは王手の可能性と詰み形を確認すればよい。しかし詰み方は一通りしかないようになっているので、有力な手がいくつかありそうなときはしっかり確認して正確に指す必要がある。これだけでも「詰み形」をイメージする練習になり、初心者・初級者はかなりレベルアップが期待できる。 前著と同様、詰将棋は形の似た3問が1セット。しかしほとんど違う答えになっている。前著では15問1組になっていて、どこを開いてもあまり難易度が変わらなかったが、本書の場合は後ろにいくにつれて少しずつ難しくなっている。 なお、解説はほとんど無いので、「合い利かず」や「両王手」といった“分かりにくい詰み形”には要注意。特に「合い駒をしてもすぐに取られて王手が外れず、やっぱり詰み」の場合は”無駄合い”とみなされる。こういう場合は「合い駒が無効」であり、合い駒をする前の形でそのまま詰み上がりとなる。初心者は間違えやすいところなので、気をつけるべし。 右図はその例題(p5より)。▲3一飛に△2一合とできそうだが、すぐに▲2一桂成と取られ、両王手で詰みとなる。このように「最初に王手した駒以外で合駒を取って詰みの場合」でも「無駄合い扱い」となり、最初の▲3一飛までの一手詰めが正解、ということになる。 このような問題がかなり多くあり、特に後半は詰み上がり形も非常に複雑になるので注意が必要だ。 一方、必至問題の方は全般的に一手必至としては標準的な難度で、やはり形の似た3問が1セット。 一手詰めと一手必至は、同じ「一手」でも難易度が激しく違うので、それらを一冊に同梱したのはやや疑問。ただ、一手詰めがここまでたくさん載っている本は今までなかったので、試みとしては十分成功だろう。(どうせなら全部一手詰めでよかったんじゃ?)セット売りに不満はあるが、特別サービスでA進呈。 |