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森信雄の 勝ちにいく!詰将棋ドリル 反復練習で身につく一手・三手・五手詰め |
[総合評価] A 難易度:★★ 見開き6問 内容:(質)B(量)S レイアウト:A 解答の裏透け:A 解説:C 初級〜中級以上向き |
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【著 者】 森信雄 | ||||
【出版社】 山海堂 | ||||
発行:2005年3月 | ISBN:4-381-07993-0 | |||
定価:1,260円(5%税込) | 143ページ/21cm |
【本の内容】 |
・将棋パワーをつけよう! ・この本の上手な使い方 ・知っておきたい詰将棋のルール ・ドリル・詰将棋問題1〜408 ・おまけのドリル問題409/410/411―双玉問題‐逆王手に注意! ◆内容紹介 将棋は棋力によって勉強法も変わってきます。やさしい問題を毎日コツコツと数多く解くことによって、自然と詰将棋の世界に入り込み、知らない間に棋力アップを図るというのが本書の狙い。 |
【レビュー】 |
ドリル形式の詰将棋問題集。1手・3手・5手詰限定。 詰将棋は形の似た3問が1セット。形は似ていても詰め手順は全く違う。中には頭金を打つだけの問題もあるが、3問1セットなのでそれなりに価値はある。 また、(1手詰×2セット)+(3手詰×2セット)+(5手詰×1セット)で1グループになっていて、この順番でループしている。つまり、どこから解き始めても難易度はあまり変わらない。全体的には易しめで、難問奇問はほとんどない。ただし最後の3問(406〜408)だけは『あっと驚く三手詰』(森信雄,講談社,2000)に載っているような大駒限定移動型の問題でかなり難しい。 解説は全くなし。問題図のページを一枚めくると、解答手順とその変化が書いてあるのみ。両王手や合い利かず、失敗手順などは一切書いていない。この手数ならちょっと慣れた人なら解説不要なので、逆にスッキリしていて良い。ただし、自分の考えた手順が解答と違っていたら、なぜ不正解なのか自力で考える必要あり。まったくの初級者にはややハードルが高いかもしれない。 本書の最大の特徴は、とにかく数を解くこと。その一点に尽きる。たとえるなら「公文式」。解説を捨てて数にこだわったスタイルはむしろ評価したい。第一目標は全問自力で解けるようになることだが、その次は「いかに短時間で本筋が見えるようになるか」。筆者も推奨しているように、適当に開いたページから5分間のタイムトライアルを行うようにすると効果アップ。ちなみに5分で180問解ければプロ級だそうだ。 ところで、本書のタイトル「勝ちにいく!」を「勝ちにくい!」と見間違えた人は私だけではないはず(笑)。(2005Aug13) ※なお、DRILL-147は不完全作で、駒余りの7手詰(作意は3手詰)。 |