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最強将棋塾 ごきげん中飛車を指しこなす本 |
[総合評価] A 難易度:★★★ 図面:見開き7〜8枚 内容:(質)A(量)A レイアウト:A 解説:A 読みやすさ:A 中級〜上級向き |
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【著 者】 近藤正和 | ||||
【出版社】 河出書房新社 | ||||
発行:2002年7月 | ISBN:4-309-73133-3 | |||
定価:1,300円 | 249ページ/19cm |
【本の内容】 | ||||||||||||||||||||
◆内容紹介 |
【レビュー】 |
ゴキゲン中飛車戦法の次の一手問題集。 ゴキゲン中飛車戦法は、角道を開けたまま中飛車に振るという、大胆な戦法。著者のプロデビュー(1996)とともに、徐々に知られるようになった。当初は奇襲と見られていたものの、その優秀性がだんだんと認められ、現在では振飛車党の棋士だけでなく本格居飛車党の棋士までが採用するようになっている。なお、元祖の近藤五段はデビュー以来ずっとこの戦法一筋で、かなりの好成績を続けている。 優秀な「ゴキゲン中飛車戦法」だが、序盤に難所が多く、中盤以降も力戦になりやすいため、指しこなすのはなかなか大変。本書では、次の一手問題をたくさん解いていきながら、ゴキゲン中飛車の感覚をつかめるようになっている。問題数は豊富で解説も丁寧なのが良い。「○○を考えた方はお強い!」と頻発されるのはちょっと微妙な感じですが(笑) ただ、本書では最大の難所である「△5二金からの超急戦」には全く触れられていない。本書では感覚重視の構成になっているため、研究重視の問題はあえて外したのかもしれない。本書である程度感覚を掴んだら、『鈴木流豪快中飛車の極意』(鈴木大介,MYCOM,2003)や『島ノート』(島朗,講談社,2002)などで知識を補充すべし。 例によって「見開きの右側だけを読んでいき、巻末まで行ったら本をひっくり返す」という構成なので、外で読むときはカバーを用意しよう。(2004Nov18) |