3・5・7手実戦型詰将棋 | [総合評価] B 難易度:★★ 〜★★★ 見開き1問 内容:(質)B(量)B レイアウト:A 解答の裏透け:A 解説:A 初級〜中級向き |
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【著 者】 飯野健二 | ||||
【出版社】 池田書店 | ||||
発行:2006年3月 | ISBN:4-262-10131-2 | |||
定価:998円(5%税込) | 334ページ/18cm |
【本の内容】 |
詰将棋=計160問 ・詰将棋のルール ・三手詰問題=60問 ・五手詰問題=60問 ・七手詰問題=40問 ◆内容紹介 勝つために必要な「詰み形」を自然にたくさん覚えることができ、読みの訓練としても最適な詰将棋の実戦型の問題を多数用意。失敗図も含め、格段に強くなる160問をていねいに解説する。 |
【レビュー】 |
詰将棋問題集。 載っているのは3手〜7手の超短手数。また、比較的易しめのものが多く、難易度は10段階でLv.2〜Lv.5くらい。5手詰は手数なりの手ごたえがあったが、7手詰の方は1つ好手を発見すればあとは手なりで詰む感じの問題が多く、サクサク解けた。 本書は解説が非常に親切。文字数が特別に多いわけではないが、「不詰めの変化」「早詰み」「駒余り」「合い利かず」や「変化同手数も正解」とちゃんと述べていて、詰将棋初心者が陥りがちな「詰将棋のルールに則った正解と不正解の区別」を逐一解説しているのがよい。4つの図面を使っている(うち1つは問題図再掲、1つは失敗図)のも見やすくていいし、「手の効果」がきちんと書かれているところも見逃せない。 裏透け対策は完璧。正解の指し手の裏部分にはグレーの網掛けがかかっているので、まったく透けてない。 また、本書では5種類の棋力判定がついている。例を挙げると、 第1問(3手詰) (A)10秒で三段 (B)20秒で二段 (C)30秒で初段 (D)1分で5級 (E)時間無制限で解けたら8級 第160問(7手詰) (A)3分で四段 (B)5分で三段 (C)10分で二段 (D)15分で初段 (E)時間無制限で解けたら1級 ただし、この棋力診断は相当に甘めだと思う。わたしの詰め棋力は大したことはないのだが、「3分で四段」の問題が数秒で解けることもしばしば。「10秒で三段」の3手詰はほとんど1秒(ひと目)だった。1問だけ10分くらいかかった問題があったが、さほど難問ではなく、エアポケットに入っていただけだった。 『3手詰ハンドブック』(浦野真彦,日本将棋連盟,2005)は卒業したけど、『5手詰ハンドブック』(浦野真彦,日本将棋連盟,2004)はきつい、『ラクラク詰将棋』(日本将棋連盟書籍,2002)も苦戦中…という方にはオススメである。あと少し問題数が多ければAにしたかった。(2009Apr19) ※少し残念なところがあるとすれば、『実戦に勝つ!詰め将棋』(飯野健二,池田書店,1998)と同じ問題がいくつかあるところ。とはいえ、他の方のレビューを見て初めて気づいたくらい。わたしは約2年前にその本を解いているが、気づかなかった。要は、2年前に解いた詰将棋などはすっかり忘れているということだ(汗)。 |
【他の方のレビュー】(外部リンク) ・白砂青松の将棋研究室 ・Amazon.co.jp: カスタマーレビュー ・将棋ランド ・将棋の棋書レビュー |