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■5人の一流棋士が明かす 将棋(秘)上達法

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将棋(秘)上達法
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5人の一流棋士が明かす 将棋(秘)上達法 [総合評価] A

難易度:★★★☆

図面:見開き0〜2枚
内容:(質)A(量)A
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
上級〜有段向き

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【編】 奥山紅樹
【出版社】 竅iえい)出版社
発行:1979年11月 1076-1111-0651
定価:880円 215ページ/19cm


【本の内容】
米長邦雄九段の 『新聞将棋上達法』 38p
二上達也九段の 『好きな駒づくり上達法』 40p
中原 誠名人の 『大局観上達法』 36p
桐山清澄八段の 『粘り勝ち必勝法』 28p
石田和雄八段の 『ヨミの上達法』 32p

・棋士─その上達のメカニズム=25p 
・プロの将棋を暗記するための暗記カード=11p


【レビュー】
上達法を述べた本。

近代将棋誌に掲載された「一流棋士の語るマル秘上達法」を大幅加筆してまとめたもの。巻末の「棋士─その上達のメカニズム」は将棋天国誌に掲載されたもの。

本書は、観戦記者・奥山が棋士に聞いた「上達法」を、奥山が編集したものである。棋士の発言部分は「上達語録」としてそのまま書かれているので問題ないが、その他の部分は「奥山フィルター」がかかっており、著者が勝手に(?)解釈したものもあるので、読むときは少し気をつけること。

各棋士の主張する「上達法」は、簡単にいうと次のとおり。

米長
(1)新聞の将棋欄に毎日目を通し、次譜の手を真剣に予想しろ

二上
(1)一番好きな駒にこだわれ
(2)棋譜を暗記し、頭の中で何度も反復し、脳内将棋盤を作れ

中原
(1)対局相手を選ばず、誰とでも熱っぽく指せ
(2)大局観や形勢判断力を養え

桐山
(1)将棋は勝つまで時間がかかるもの。優勢なときでも勝ちを焦らず、相手の焦りを誘え。不利なときは不利を率直に認め、相手のミスが出るまで粘れ。
(2)粘り勝ちで重要なのは「玉・歩・金・馬」の使い方。
(3)大山の実戦譜を研究すべし

石田
(1)一つの局面を読み抜こうとする強い意欲を持て。
(2)第一感で浮かんだ手に絞って読め。
(3)やさしい詰将棋をたくさん解く。
(4)将棋大会にはできるだけ参加する。

それぞれ、納得できる部分もあれば、腑に落ちない部分もあるだろう。それはそれで良いとおもう。この中から一つか二つ、自分の好みに合った上達法を見つけて、それを実践すれば必ず上達するだろうから。棋力の伸びが停滞期に入った方、「上達法」を探している方は、ぜひ一読されたし。(2005Jan17)



【関連書籍】

[ジャンル] 
上達法
[シリーズ] 
[著者] 
奥山紅樹
[発行年] 
1981年

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