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5人の一流棋士が明かす 将棋(秘)上達法 | [総合評価] A 難易度:★★★☆ 図面:見開き0〜2枚 内容:(質)A(量)A レイアウト:A 解説:A 読みやすさ:A 上級〜有段向き |
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【編】 奥山紅樹 | ||||
【出版社】 竅iえい)出版社 | ||||
発行:1979年11月 | 1076-1111-0651 | |||
定価:880円 | 215ページ/19cm |
【本の内容】 | |||||||||||||||
・棋士─その上達のメカニズム=25p |
【レビュー】 |
上達法を述べた本。 近代将棋誌に掲載された「一流棋士の語るマル秘上達法」を大幅加筆してまとめたもの。巻末の「棋士─その上達のメカニズム」は将棋天国誌に掲載されたもの。 本書は、観戦記者・奥山が棋士に聞いた「上達法」を、奥山が編集したものである。棋士の発言部分は「上達語録」としてそのまま書かれているので問題ないが、その他の部分は「奥山フィルター」がかかっており、著者が勝手に(?)解釈したものもあるので、読むときは少し気をつけること。 各棋士の主張する「上達法」は、簡単にいうと次のとおり。 米長: (1)新聞の将棋欄に毎日目を通し、次譜の手を真剣に予想しろ 二上: (1)一番好きな駒にこだわれ (2)棋譜を暗記し、頭の中で何度も反復し、脳内将棋盤を作れ 中原: (1)対局相手を選ばず、誰とでも熱っぽく指せ (2)大局観や形勢判断力を養え 桐山: (1)将棋は勝つまで時間がかかるもの。優勢なときでも勝ちを焦らず、相手の焦りを誘え。不利なときは不利を率直に認め、相手のミスが出るまで粘れ。 (2)粘り勝ちで重要なのは「玉・歩・金・馬」の使い方。 (3)大山の実戦譜を研究すべし 石田: (1)一つの局面を読み抜こうとする強い意欲を持て。 (2)第一感で浮かんだ手に絞って読め。 (3)やさしい詰将棋をたくさん解く。 (4)将棋大会にはできるだけ参加する。 それぞれ、納得できる部分もあれば、腑に落ちない部分もあるだろう。それはそれで良いとおもう。この中から一つか二つ、自分の好みに合った上達法を見つけて、それを実践すれば必ず上達するだろうから。棋力の伸びが停滞期に入った方、「上達法」を探している方は、ぜひ一読されたし。(2005Jan17) |