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■「将棋世界」誌の付録:2001年

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表紙 タイトル・著者・発行 内容 備考
フレッシュ!
新鋭四段自戦記集

佐々木慎
橋本崇載
上野裕和
千葉幸生
渡辺明
飯島栄治

2001.10
若手四段の自戦記集。2001年10月時点で、棋士番号の若い新人6人が、思い入れのある対局の自戦記をそれぞれ1局ずつ掲載。

○佐々木慎(2001.04四段昇段)
vs前田祐司八段、2001.05.01、第73期棋聖戦一次予選、△四間飛車▲5七銀左急戦(左4六銀)

佐々木のデビュー戦。

○橋本崇載(2001.04四段昇段)
vs長沼洋六段、2001.07.24、第60期C級2組順位戦、▲四間飛車△左6四銀

初参加の順位戦での初白星。当時18歳!
△5三銀左戦法の△4二金直型で、角交換後に△4四歩と突いた形について、「玉のコビンが空いて気持ちが悪い形」(p25)はちょっと意外。居飛車から見て、玉を広くした手だと思っていたが…。本局では、一応コビンを突いた形が成功する。

○上野裕和(2000.10四段昇段)
vs飯塚祐紀五段、2001.07.02、第73期棋聖戦一次予選、相矢倉▲森下システム

自分のことを気にかけてくれていた棋士との初対戦。

○千葉幸生(2000.10四段昇段)
vs堀口一史座五段、2001.03.27、第51期王将戦一次予選、▲四間飛車藤井システム模様△銀冠穴熊


○渡辺明(2001.04四段昇段)
vs平藤眞吾五段、2001.06.19、第60期C級2組順位戦、△四間飛車▲棒銀

プロ2年目での昇級の意気込みのこもった順位戦。当時17歳!
棒銀は、渡辺が奨励会入会時から愛用している戦法。現在ではあまり棒銀のイメージがないが、『四間飛車破り 【急戦編】』(2005)の記述は実戦経験に基づくものである。

○飯島栄治(2000.04四段昇段)
vs高田尚平六段、2001.06.19、第60期C級2組順位戦、相掛かり▲棒銀

高田流(『高田流 新感覚振り飛車破り』(2000))が怖くて飛を振らず、「自分の将棋が相掛かりに向いているとは考えにくい」(p83)とあるが、現在は割と相掛かりのイメージがあります。

(2017Apr03)
 
玉の囲いアラカルト

編集部/編
2001.02(1)
玉の囲いを紹介した本。

1pにつき1つの囲いを紹介。解説文は約300字で、囲いの概要、特長と欠点、プロの公式戦等に現れた実戦図とその後の展開を、ギュッと圧縮して解説している。

掲載されている囲いは次の通り。

〔矢倉囲い〕
金矢倉/銀矢倉/総矢倉/菱矢倉/ヘコミ矢倉/菊水矢倉/片矢倉(天野矢倉)/流れ矢倉/四角矢倉/富士見矢倉/高矢倉/右矢倉/土居矢倉/隅矢倉/一文字矢倉/矢倉穴熊/豆腐矢倉

〔その他の居飛車戦で多く用いられる囲い〕
升田美濃/カブト囲い/中住居/金開き/カニ囲い/雁木/アヒル/地下鉄囲い

〔美濃囲い〕
本美濃/高美濃/片美濃/三手囲い(※現在では早囲い)/金美濃/チョンマゲ美濃/坊主美濃/カブト美濃/四枚美濃/銀美濃I/銀美濃II(※現在ではダイヤモンド美濃)

〔その他の振飛車戦で多く用いられる囲い〕
銀冠/木村美濃/裾固め/平目/銀冠穴熊/左美濃/天守閣美濃/銀立ち矢倉/舟囲い/銀雲雀/箱入り娘/米長玉/串カツ囲い/穴熊/居飛車穴熊/ビッグ4/四枚穴熊I/四枚穴熊II(※現在では松尾流穴熊)/金無双/右玉/多伝囲い(銀多伝・金多伝)/金象眼/銀象眼/カタツムリ/カタ囲い/中原囲い/トーチカ/文鎮囲い/無名囲いI(※現在ではイチゴ囲いの案あり)/無名囲いII(5七銀左戦法▲6八金型)/無名囲いIII(5七銀右戦法▲6八銀型)/無名囲いIV(※現在では▲7九銀右型トーチカの一種)/無名囲いV(金冠?と銀立ち矢倉+銀冠)


現存する囲いはもちろん、あまり名称が普及していない様な囲いまで載っている。この中には、後の相振りや角交換振飛車などの流行によって、価値が見直された囲いもある。新しい考え方が出てくるたびに、本書を見返してみるのも面白いだろう。

囲いマニアにはたまらない一冊だ。(2017Mar02)

※誤字・誤植等
p66 ×「榛銀」 ○「棒銀」
p70 ×「強加」 ○「強化」
 


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