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■ご存じですか? 〜将棋用語のおもしろ辞典〜

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ご存じですか? 〜将棋用語のおもしろ辞典〜
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ご存じですか?
〜将棋用語のおもしろ辞典〜
将棋ビギナー必見の“将棋用語集”
[総合評価] B

難易度:★〜★☆

図面:随時挿入
内容:(質)A(量)A
レイアウト:B
解説:A
読みやすさ:B
初心〜初級向き

【著者】 雨宮知典 岩井浩之/編集 週刊将棋編集部/特別編集
【出版社】 マイナビ
発行:2012年5月 ISBN:----------
定価:476円(5%税込) 8,557KB,Kindle用電子書籍


【本の内容】
〔一般用語との違い1〕
(1)「指す」と「打つ」 (2)「先手」と「後手」 (3)「好手」と「悪手」 (4)「上手」と「下手」 (5)「筋」 (6)「味」 (7)「重い」と「軽い」 (8)「切る」と「切れる」 (9)「寄せ」 (10)「詰み」と「必死」 (11)「詰めろ」
〔戦法、囲い〕
(12)「居飛車」と「振り飛車」 (13)「矢倉」その1 (14)「矢倉」その2 (15)「矢倉」その3 (16)「横歩取り」 (17)「相掛かり」 (18)「角換わり」 (19)「手得」と「手損」 (20)「一手損角換わり」 (21)「雁木」「右玉」「ひねり飛車」 (22)「中飛車」その1 (23)「中飛車」その2 (24)「美濃囲い」 (25)「四間飛車」その1 (26)「四間飛車」その2 (27)「三間飛車」 (28)「石田流」 (29)「向かい飛車」 (30)「穴熊」 (31)「居飛車穴熊」 (32)「囲いもろもろ」 (33)「右玉」 (34)「玉形もろもろ」
〔特殊ルールと、一般用語との違い2〕
(35)「持将棋」 (36)「千日手」その1 (37)「千日手」その2 (38)「持ち時間」 (39)「十分」「指せる」 (40)「二枚換え」 (41)「駒割り」 (42)「分かれ」 (43)「余す・残す」
〔歩の手筋、歩の用語〕
(44)「たたく」 (45)「垂らす」 (46)「突き捨てる」 (47)「合わせる」 (48)「継ぎ歩」 (49)「焦点の歩」 (50)「底歩」 (51)「ダンスの歩」 (52)「あやまる」 (53)「振り歩先」 (54)「打ち歩詰め」 (55)「二歩」
〔他の駒の用語〕
(56)「田楽刺し」 (57)「桂馬のふんどし」 (58)「割り打ち」 (59)「銀ばさみ」 (60)「腹銀」 (61)「頭金」 (62)「尻金」 (63)「自陣角」 (64)「二枚飛車」 (65)「王手飛車」その1 (66)「王手飛車」その2 (67)「玉頭」
〔その他の将棋用語〕
(68)「こびん」 (69)「都詰め」「雪隠詰め」 (70)「トン死」 (71)「大局観」 (72)「定跡」 (73)「手合」 (74)「将棋用語」

◆内容紹介(まえがきより抜粋)
「週刊将棋」のような将棋の専門紙はもちろん、将棋好き同士の会話の中などでも、いわゆる「将棋用語」と呼ばれるものが登場することがあります。ビギナーにとって、こうした専門用語は「聞くに聞けない」場合が多く、わからないままではその会話や記事を楽しむことはできません。
しかも、将棋用語はインターネット用語などとは異なり、ネット上に用語辞典などが豊富に揃っているわけでもありません。本書は、そんなニーズから誕生しました。


【レビュー】
将棋用語を初心者向けに解説した本。「週刊将棋」紙の2009年10月21号〜22011年4月6日号に連載された「ご存じですか?」をまとめたもの。Kindle用電子書籍として配布されており、Kindle端末や、KindleアプリをDLしたiPhone、Android、iPadで読むことができる。

将棋には、将棋界だけで使われている特別な専門用語がある。また、単語そのものは一般的にも使われているものの、意味やニュアンスが異なるものも多い。これらは、新聞観戦記などで当たり前のように使われているものの、その意味を知る機会は少なく、ネットで検索しても分からない場合が多い。

将棋の専門用語を解説した本には、例えば『日本将棋用語事典』(東京堂出版,2004)がある。この本は、非常にマニアックな語まで解説してあるものの、価格が高く(定価2,520円(5%税込))、初心者にはハードルの高い本だった。

本書は、代表的な将棋用語を、初心者向けに低価格で解説した電子書籍である。

解説されているテーマ数は73(最終の(74)は除く)。1テーマに複数の用語が解説されていることもあり、用語数はだいたい200くらい。初心者にターゲットを絞っており、ルールさえ分かっていれば十分理解できるように書かれている。

著者は週刊将棋の編集長なので、経験値は十分。ニュアンスの怪しい用語については、編集部内で議論を交わして結論を出している場合もあり、有段者もほぼ納得できる内容になっている。


と、ここまでなら万人にとってライト感覚で読めるオススメの本なのだが……。


本書には奇妙な誤字が大量にある。おそらく、週刊将棋の紙面をそのままスキャナで読み込んだらしく、OCRによる文字認識ミス(+人間の目によるチェック不足)が原因と思われる。

※誤字・誤植等:
(3)「サッカーでいえば」 「サッカー」の後ろに余分な改行が入っている。
(6)×「体的な読み」 ○「体的な読み」
(7)×「葉」「一言葉で」 ○「言葉」「言葉で」
(18)×「こで後手から…」 ○「こで後手から…」
(25)×「おおざっぱな戦略でたが、」 ○「おおざっぱな戦略でたが、」
(25)(26)タイトルに「その1」「その2」が抜けている。
(26)×「この四飛車も」 ○「この四飛車も」
(27)×「また三飛車に」 ○「また三飛車に」
(33)×「左に囲え左玉?」 ○「左に囲え左玉?」
(35)×「一定の条件を満たせ」 ○「一定の条件を満たせ
(35)図面の歪みがひどい。
(39)×「線引きなどなく、、」 ○「線引きなどなく、」 読点が2個ある。
(40)×「枚替え」 ○「枚替え」 「に」が漢数字でなくカタカナになっている。
(42)×「えば」 ○「えば」
(42)×「い」 ○「い」
(46)×「ニ歩!」 ○「二歩!」 「に」が漢数字でなくカタカナになっている。
(46)×「どの筋にも打ません」 ○「どの筋にも打ません」
(46)×「打るようになりますから」 ○「打るようになりますから」
(48)×「連続の合わせ歩継ぎ歩で」 ○「連続の合わせ歩=継ぎ歩で」 「イコール」がカタカナの「ニ」になっている。
(53)×「OO先生」 ○「○○先生」 2箇所でマルがオー(アルファベット)になっている。
(66)×「C級2組1回戦.」 ○「C級2組1回戦・」 中黒がピリオドになっている。
(69)×「厨とか」 ○「厠とか」 「厨」は調理場の意味。「厠」はトイレ。
(71)×「.ただし、」 ○「ただし、」 余計なピリオドが付いている。
(71)×「違えてしまったら」 ○「違えてしまったら」


また、単行本としてはおかしな表現も多く見られる。これは、紙面をそのまま取り込んだために、周りの記事との関係などを修正していないのが原因。

※単行本としてはおかしな表現:
全体的に、図面の位置が本文と合っていない
(2)「この面上の観戦記にもいっぱい使われていますね」
→ 週刊将棋に掲載されているときには、同じページ内に観戦記があったが、単行本(電子書籍)内では意味が通じない。
(12)「今週から〜」 → 単行本では意味が通じない。「今回から」が望ましい。他の箇所の「次号では」なども同様。
(40)「右の序列」 → 単行本では右側に該当箇所が来ない。「上の序列」が望ましい。
(61)「2010年最後のお題は…」
(62)「今年最初のお題も…」
(70)「左下の図です。」 図が左下にない。
(74)(最終回) 「お題の一覧を表にまとめました」 
表がありません…orz


編集時にほとんどチェックされていないのが残念。評価はBにとどめたものの、正直Cまで落とそうか迷ったくらいである。

ビギナーだけでなく、初心者に上手く説明できない中級者や有段者も必読の内容なので、誤植や構成が修正されたらAを進呈したい。(2013Feb15)



【関連書籍】

[ジャンル] 
その他
[シリーズ] 
[著者] 雨宮知典 
週刊将棋編集部
[発行年] 
2012年

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