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■風車の美学

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伊藤果直伝!
風車の美学
[総合評価] C

難易度:★★★☆

図面:見開き4枚
内容:(質)B(量)B
レイアウト:A
解説:B
読みやすさ:A
中級〜有段向き

【著 者】 伊藤果 【編 者】 週刊将棋
【出版社】 毎日コミュニケーションズ
発行:1994年6月 ISBN:4-89563-601-1
定価:1,165円 223ページ/19cm


【本の内容】
第一章 風車 (序章)
風車の原点/中飛車のパターン/ツノ銀中飛車からの流れ/
風車の陣形/風車の分析/風車の精神
・対居飛車穴熊
・対居飛車穴熊急戦型
・対居飛車穴熊超急戦型
・対左美濃銀冠型(1)(2)
・角交換型(1)(2)
・対3八飛戦法(1)(2)
118p
第二章 新風車 (序章)
新風車の右玉/新風車の分析/新風車の攻守
・角交換型四間飛車(1)(2)(3)
・対3七銀型(1)(2)(3)
・対3八飛型
・持久戦6四角型
99p

◆内容紹介
将棋400年の伝統を破った新戦法「風車」。風車と新風車を合わせた、上級者に対するとっておきの戦法を、強い人に勝てずに困っている将棋ファンに紹介する。


【レビュー】
風車の定跡書。…というより、ほとんど実戦解説なので、“風車の戦術指南書”という感じのほうがしっくりする。

風車は下図(1)のように、ツノ銀中飛車に似た戦法である。ただし、玉型は木村美濃ではなく、一路左に寄った形が基本形になる。4八金が5筋をカバーしているのが大きく、対ツノ銀中飛車では成立する仕掛けはほとんど無効になってしまう。逆に風車側の金銀も攻めに使うのは難しい。すなわち、どちらからの仕掛けも難しく、風車は「受け100%」「千日手歓迎」の戦法となる。さらに「自分からは動かない」「あわよくば入玉」というコンセプトもあり、下図(1)から下図(2)に変形すれば理想形となる。玉金飛がくるくる動くところがまさに“風車”である。

受け100%の風車に対し、攻め30%受け70%が下図(3)の新風車。居飛車からの変化だが、銀が5六に出られることと、▲5八金の一手で玉が締まることが大きな特徴。また、風車への移行も可能である。


(1)風車基本形


(2)風車理想形


(3)新風車基本形

本書は、本家・伊藤果の実戦を題材に解説している。総譜の掲載はなく、序盤と終盤はカットされていることもある。あまり風車と関係ない“終盤自慢”のような部分もあったり…全体的にやや中途半端。もう少し定跡解説部を増やしてくれると良かったんだけど…特にツノ銀中飛車との違いを明確にしてほしかった。

ただし、σ(^-^)は風車対策を知りたくて本書を読んだのだが、風車の狙う駒組み・風車の気持ちを少しは理解することができた。特に風車と新風車の違いが分かったのは収穫でした。(2003Aug13)



【関連書籍】

[ジャンル] 
ユニーク戦法
[シリーズ] 
[著者] 
伊藤果 週刊将棋
[発行年] 
1994年

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