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■将棋入門 一手の奇襲

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将棋入門 一手の奇襲
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王将ブックス
将棋入門 一手の奇襲
[総合評価] C

難易度:★★

図面:見開き4枚
内容:(質)B(量)C
レイアウト:A
解説:B
読みやすさ:A
初級〜中級向き

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【著 者】 鈴木宏彦
【出版社】 北辰堂
発行:1993年7月 ISBN:4-89287-109-5
定価:1,262円 237ページ/19cm


【本の内容】
第1章 一手の奇襲
入門ルール編
4問 角道を明ける/筋違い角の奇襲
/先手中飛車の奇襲/打歩詰めの禁じ手とは
50p
第2章 一手の奇襲
入門実戦編
19問 初手▲2六歩の話/初手▲3六歩の話/初手の最悪手
/オールここせ/玉の囲い方/2手目△3二金の挑発
/続・2手目△3二金の話/2手目のハメ手(△7四歩)
/続・2手目のハメ手(△4四歩)
/先に攻める▲2四歩/5手目▲2四歩の実戦
/阪田流向飛車(1)/阪田流向飛車(2)/南禅寺の決戦
/早石田(1)/早石田(2)/升田九段の快戦法(升田式石田流)
/鬼殺し(1)/鬼殺し(2)
162p

◆内容紹介(表紙より)
駒の動きを覚えたら即実戦、それもとびっきりの奇襲から!好・珍プレーとりまぜた序盤の物語を読み進むうちに、いつのまにやら勝負の勘所が身につく。イロハも知らない初心者から、対局心理のアヤまで分かる有段者まで、棋力アップにうってつけの平成流入門書!


【レビュー】
将棋入門&奇襲戦法解説&エピソード集の本。

本書のコンセプトは、「入門者や初級者が最初から定跡を学んでいくなんてつまらない。明らかにダメな手でなければ自由に指そうではないか」という感じ。

普通は損な手とされる「初手▲3六歩」「2手目△3二金」や、有名な奇襲「早石田」「鬼殺し」などをやさしく解説。単なるハメ手や奇襲の紹介だけでなく、大橋柳雪(江戸時代)や阪田三吉(昭和初期)、先崎学(現役)たちののエピソードも交えられていて面白い。

特に阪田流二枚落ち定跡の紹介(172p〜180p)は他書で見たことがない。力が結構必要な形なので、実際に使えるかどうかは難しいが、頻繁に二枚落ちを指すならたまに使ってみると面白いかも。ただし、気心の知れた上手に使うべし(笑)。

一応、駒の動かし方から解説されているが、基本的にはちょっとは将棋を指したことのある人が対象だと思う。これを「将棋入門」と言ってしまうのはちょっと微妙。本当の入門者は買わないように。

量が少なくてあまり実用性もないのでCとしたが、内容はなかなか面白いので一読の価値あり。(2005Feb19)



【関連書籍】

[ジャンル] 
奇襲・超急戦 入門書
[シリーズ] 王将ブックス
[著者] 
鈴木宏彦
[発行年] 
1993年

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