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■ひと目の中飛車(マイナビ将棋文庫SP)

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ひと目の中飛車(マイナビ将棋文庫SP)
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マイナビ将棋文庫SP
ひと目の中飛車
[総合評価] A

難易度:★★
  〜★★★

見開き1問
内容:(質)A(量)A
レイアウト:A
解答の裏透け:A
解説:A
中級〜上級向き

【著 者】 長岡裕也
【出版社】 マイナビ
発行:2014年2月 ISBN:978-4-8399-5074-3
定価:1,155円(5%税込) 384ページ/16cm


【本の内容】
第1章 後手中飛車の基本 (#1〜#21)
第2章 ゴキゲン中飛車対超速 (#22〜#80)
第3章 ゴキゲン中飛車対角交換 (#81〜#100)
第4章 ゴキゲン中飛車対穴熊 (#101〜#120)
第5章 先手中飛車の基本 (#121〜#140)
第6章 先手中飛車対△6四銀 (#141〜#160)
第7章 先手中飛車対穴熊 (#161〜#180)
・【コラム】指導対局

◆内容紹介
易しい詰将棋で玉の捕まえ方を学び、基本的な攻め筋も覚えたが、なかなか勝利に結び付かない。初心者の方の多くがぶつかる壁、それが「定跡」です。
定跡を勉強したいと思っても、いきなり定跡書を読むのは少し難しいかもしれません。しかし本書では
中飛車の基本、定跡のポイントを次の一手形式で出題いたします。楽しく問題を解きながら定跡をより深く理解することができます。

初心者に配慮して、専門用語や長い指し手は極力避けました。プロ同士の実戦で現れた局面も、「定跡ナビゲーター」長岡五段が的確かつ明瞭に解説しています。
一つの戦法を集中的に指して、精通することは中級者への第一歩です。初めて中飛車を指す人だけでなく、中飛車で勝てずに歯がゆい思いをしている人にも効果的な一冊といえるでしょう。本書で、中飛車らしい軽やかなさばきと破壊力満点の踏み込みを体で覚えてください。


【レビュー】
次の一手形式で中飛車をマスターする本。△ゴキゲン中飛車と▲中飛車に対応。

中飛車の次の一手本は、従来は以下の2冊。

 △ゴキゲン中飛車: 『ごきげん中飛車を指しこなす本』(近藤正和,河出書房新社,2002)
 ▲中飛車: 『パワー中飛車で攻めつぶす本』(鈴木大介,浅川書房,2009)

このうち、近藤本の方はゴキ中の基本的な指し方についてマスターできるが、すでに出版から12年近く経過しているため、近年よく指されている超速、丸山ワクチン、一直線穴熊への対抗法は示されていない。

鈴木本の方は▲中飛車の指し方をバランスよく解説しており、現在でも▲中飛車入門として十分利用価値が高いが、△ゴキ中とのリンクはしていない。

本書は、△ゴキゲン中飛車と▲中飛車のうち、最近よく指されている形について、初段前後向けに、次の一手形式で解説していく本である。



レイアウトは見開き一問一答。判型が文庫サイズなので、文字がやや小さめであるが、解説はかなりビッシリ書かれており、上記2冊よりも多いくらい。それが合計180問なので、かなりのボリュームになる。

各章の内容をチャート化してみた。

第1章〜第4章は△ゴキゲン中飛車。序盤の基本事項、超速(銀対抗と△3二金型)、丸山ワクチン、一直線穴熊で章が分かれている。

なお、図面の先後はそのままなので、ほとんどの問題で後手の立場で考えることになる。この方が、他の定跡書を読むときには理解しやすくなるのだが、自分が指す時の手を目に焼き付けたい人は、面倒でもときどき後手側から眺めてみよう。
(※後手番の戦法解説でよく採用される「便宜上先後逆」のレイアウトででは、自分側の指し手が理解しやすいという利点がある半面、符号がすべて逆になるので他の本を読むときに混乱しやすいという欠点がある)




第5章〜第7章は▲中飛車。初手から▲5六歩△8四歩▲7六歩で始まるオープニングを基本形とする。2手目△3四歩には非対応。角交換と5筋歩交換ができた場合の中飛車成功例、角交換はできたが歩交換を阻止された場合、居飛穴対策の3つで章が分かれている。




▲中飛車編には△ゴキゲン編で解説された筋が出てくることがあるので、▲中飛車だけを指したい人もまずは第1章から読んでいこう。ときどき居飛車側の立場に立った問題も出てくるが、相手の考え方を知ることも大切。

なお、たまに正解がハッキリしない問題があったり、有段者向けの定跡書では本筋とされる手が「指しこなすのが難しい」という理由で正解手から外されていることもある。なので、全問正解を目指して長考するよりも、実戦のつもりで1〜2分考えたら答えを見て解説を読んでいくのがよい。何度も読むことで、中飛車の感覚をつかもう。

本書だけでは2手目△3四歩の▲中飛車に対応していないので、鈴木本と併せて読むのが個人的なオススメ。余裕があれば、△ゴキゲンの総合的な理解を深めるために近藤本にも挑戦しよう。(2014May18)

※誤字・誤植等(初版第1刷で確認):
p
233 ×「▲3三同桂成△同桂▲2一歩成と進みました」 ○「▲3三同桂成△同角▲2一歩成と進みました」 あさねぼうさんご指摘thx!
p235 問題文に「継続の攻めを3手考えましょう」とあるが、解答は1手だけになっている。(あさねぼうさんご指摘thx!)
p280 ×「攻められるが怖いところです」 ○「攻められるのが怖いところです」(あさねぼうさんご指摘thx!)
p340 第160問解答図 飛が3枚ある。▲5六飛は不要。



【関連書籍】

[ジャンル] 
次の一手問題集・定跡習得系
[シリーズ] 
マイナビ将棋文庫SP
[著者] 
長岡裕也
[発行年] 
2014年

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