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■振り飛車ワールド 第三巻

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振り飛車ワールド 第三巻 [総合評価] B

難易度:★★☆
 〜★★★★☆

図面:見開き0〜6枚
内容:(質)B(量)B
レイアウト:A
解説:A
中級〜有段向き

【編 者】 週刊将棋
【出版社】 毎日コミュニケーションズ
発行:2003年5月 ISBN:4-8399-1110-X
定価:1,300円 224ページ/19cm


【本の内容】
第1章 【インタビュー】棒銀から見た振り飛車の世界(加藤一二三) 20p
第2章 【指定局面戦】△3ニ銀-1二香型四間飛車への急戦
(所司一門の宮田敦史、渡辺明、松尾歩で6局)
総評:所司和晴
96p
第3章 【振飛車党列伝】西村一義(文・湯川博士) 16p
第4章 【講座】どんどん攻める石田流(鈴木大介)
・角交換型の中盤戦▲7七桂型
15p
第5章 【自戦記】さばきの極意(久保利明、1局、△ゴキゲン中飛車) 12p
第6章 【エッセイ】あじあじの振り飛車日記(安食総子)
ばんかなのブレイクタイム(坂東香菜子)
振り飛車の恋人たち(振飛車の囲いについて)(斎藤哲男)
14p
第7章 【講座】△玉頭銀の是非(千葉幸生) 16p
第8章 【講座】終盤のテクニック(佐々木慎)〔自戦記を題材〕 16p
第9章 【読み物】〔というより定跡進化の講座〕
対抗形での“勝てない形”について(編集部特捜班)
10p

◆内容紹介
アマチュアに人気の振り飛車にポイントを絞った異色のシリーズ。松尾歩五段、渡辺明五段、宮田敦史四段による「所司一門のガチンコ指定局面戦」をはじめ、加藤一二三九段インタビュー「棒銀から見た振り飛車の世界」、久保利明八段自戦記「さばきの極意」、鈴木大介八段講座「どんどん攻める石田流」、湯川博士の「振り飛車党列伝」など実戦、講座、読み物など振り飛車情報満載の一冊です。


【レビュー】
(どのジャンルに入れていいか分からないので、とりあえずここに置いておきます)
振飛車党のファンブック。単体では単行本にならないようなものを、寄せ鍋風に集めて一冊にまとめてある。

このシリーズも3冊目だが、今回はいい意味で度肝を抜かれた。巻頭インタビューが、なんと加藤一二三九段。ほとんど(一度も?)飛車を振ったことがない、バリバリの純粋居飛車党である。読む前は「早くもネタ切れか?」などと思ったが、読んでみると、居飛車党から見た振飛車の世界が率直に述べられていて、非常に興味深かった。

今回も注目は、第2章の指定局面戦。『四間飛車道場 第六巻 最強1二香』で取り上げられている形で、右図が指定局面となる。△6四歩を突かず、△3ニ銀-1二香型で待機しているのが特徴で、居飛車急戦でもっとも攻略しにくい形と言われている。右図から(1)4六歩、(2)3八飛4三銀3五歩△同歩▲4六銀4五歩3三角成△同桂▲3五銀2五桂3四歩3ニ飛の鷺宮定跡、(3)6六歩6四歩9七角、の3種類を所司一門の若手が2局ずつ指している。なお、今回はコンピュータ対決はなくなっている。

6局が指されてみて、「やはり居飛車容易でない」というのが今回の総評となった。ただし、結果そのものは振飛車の1勝5敗。持ち時間30分の早指しということもあるが、「居飛車容易ではないが、振飛車も形が崩れやすく、実戦的には大変」という感じか。もっとも、わたしもこの形になることは最近少なく、よく分からない(^-^;

第7章の「玉頭銀の是非」も一応読んでおきたい。玉頭銀は有力な作戦で、アマの使い手が多いにもかかわらず、きちんと研究されている定跡書はあまりない。本書第7章もわずか16pではあるが、『四間飛車道場 第四巻』よりはずっと詳しい。

第三巻まで来ると、これからも続けて買う人と買うのをやめる人が分かれてきそうだ。わたしは第三巻から図書館に切り替えました。(2003Nov22)



【関連書籍】

[ジャンル] 
振飛車総合
[シリーズ] 
振り飛車ワールド
[著者] 毎日コミュニケーションズ
[発行年] 
2003年

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