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■超初心者 将棋上達の方程式

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超初心者 将棋上達の方程式
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超初心者 将棋上達の方程式 [総合評価] B

難易度:★

図面:見開き4枚
内容:(質)A(量)B
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
超初心者向き

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【著 者】 日本将棋連盟書籍
【出版社】 日本将棋連盟
発行:2007年11月 ISBN:978-4-8197-0081-8
定価:1,050円(5%税込) 223ページ/19cm


【本の内容】
第1章 将棋を覚えよう 将棋の道具を知ろう/駒の位置は住所と同じ(棋譜の読み方)
/駒の動き方/駒が成るには
38p
第2章 将棋の基本と勝負のつき方 将棋の基本と勝負のつき方(詰みについて) 16p
第3章 1手詰に挑戦 ・1手詰=96問
第1問〜第25問 金を使った詰み(と、成香、成桂、成銀を含む)
第26問〜第35問 香を使った詰み
第36問〜第44問 桂を使った詰み
第45問〜第60問 銀を使った詰み
第61問〜第77問 角・馬を使った詰み
第78問〜第96問 飛・竜を使った詰み
98p
第4章 十枚落に挑戦 10枚落ちの進行例 18p
第5章 駒の活用法 駒の価値/等価交換/両取り/価値の高い駒との交換 22p
第6章 ルールの知識 反則、千日手、持将棋 14p
第7章 将棋の知識 棋譜の補助表記(打・右・直など)/駒の並べ方 8p
総まとめ 将棋上達の近道 上達法に関するコラム 2p

・【コラム「将棋雑学」】(1)将棋の駒の材質と書体 (2)将棋盤の材質と星の意味

◆内容紹介
将棋を知らなくてもこの一冊を読めば、すぐに将棋が指せる、究極の上達本!即効上達練習問題の1手詰が96問。文字が大きく漢字にはふりがなもあり、孫やこどもの指導本としても使えます。


【レビュー】
超初心者向けの将棋入門書。

よくある入門書では、将棋のルールを解説したあと、簡単な手筋や戦法の解説が始まる(四間飛車や棒銀が多い)。しかし、“超初心者”では駒の動かし方もあやふやだし、棋譜についていけないというケースも多い。

本書では、「駒の動かし方を完全にマスターすること」がメインテーマになっている。

第1章で駒の動かし方と基本ルールを説明するのは従来本と同じだが、第2章で「詰み」の概念について丁寧に解説。そして第3章で、1手詰を解くことで「駒の動き」、「駒の連携」、「詰み形」を徹底的にマスターする。ここでの1手詰は96問あるが、駒の動かし方を覚えたばかりの超初心者でもなんとか解けるレベルのものばかりだ。がんばって96問を解き終えたころには、駒の動きを間違えることはなくなるだろう。

第4章は十枚落ちで、初手から終局(詰み)までの棋譜を追っていく。これで「敵陣を破り、駒をパワーアップさせ、玉を追い詰める」という将棋の流れと、連続した棋譜の練習をする。また、棋譜については第7章で補助表記の説明があるので、これをマスターすれば新聞の掲載棋譜も並べることができるはずだ。

第5章は駒の損得の話。第6章は反則や引き分け規定などの少し細かいルールの補足となっている。

本書を読み終えた時点では、「駒の動きを完全にマスターできて、詰みが分かって(詰んだ時点でウンウン考えるレベルではない)、棋譜の通りに並べられる」というレベルなので、実際に40枚の駒を並べて平手で指そうとしたら固まってしまうかもしれない。でも、それでOK。超初心者同士では、ルールどおりに指せることと、ちゃんと終局できることが一番大事なのだから。

なお、裏表紙のウリ文句に「文字が大きく漢字にはふりがなもあり、孫やこどもの指導本としても使えます」とあるが、文字は特に大きくない(普通の有段者向けの棋書と同じくらい)。ふりがなが全ての漢字に振ってあるは○だが、表現や熟語は大人向き(中学レベル以上)なので、狙っている年齢層はよく分からない。また、目次や章のタイトルにふりがなが無いのは画竜点睛を欠いた。

この本が一番必要なのは、「自分は将棋を知らないが、こどもたちに将棋を教えたい小学校の先生」なのかもしれない。(2008Mar19)



【関連書籍】

[ジャンル] 
入門書
[シリーズ] 
将棋上達の方程式
[著者] 
日本将棋連盟書籍
[発行年] 
2007年

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