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■升田式石田流

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升田式石田流
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升田式石田流(新装版)升田式石田流(再新装版)
新装版 再新装版
将棋タウンさんthx!
日将ブックス
升田式石田流
最新の振飛車戦法を詳細解説
[総合評価] B

難易度:★★★☆

図面:見開き4枚
内容:(質)B(量)B
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
上級〜有段者向き

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【著 者】 升田幸三
【出版社】 日本将棋連盟
発行:1973年 2276-7104-5892
定価:650円 222ページ/18cm
(新訂版)
升田式石田流(Super Series)
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将棋タウンさんthx!
SUPER SERIES
升田式石田流
鬼才升田が新しい生命を吹きこんだ
[総合評価] B

難易度:★★★☆

図面:見開き4枚
内容:(質)B(量)B
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
上級〜有段者向き

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【著 者】 升田幸三
【出版社】 日本将棋連盟
発行:1994年4月 ISBN:4-8197-0352-8
定価:971円 222ページ/19cm


【本の内容】
第1章 升田式石田流の指し方 (1)浮き飛車型
 ・(いきなり▲8五桂)
 ・第1変化(▲9六角)
 ・第2変化(△7二金に先手左銀を移動)
 ・銀繰り出し型(▲7七銀)
(2)古典石田の研究
 ・(△早石田)
 ・持久戦型(石田本組み)の研究(△石田流本組vs▲棒金)
(3)(升田式石田)向い飛車型
 ・(角交換から飛車のぶっつけ)
 ・△8四飛の研究
(4)角交換型
 ・(▲7八飛に角交換〜△4五角)
 ・角打ち留保の変化
82p
第2章 升田式石田流の実戦 (1)浮き飛車型(9局)
(2)向い飛車型(2局)
(3)角交換型(5局)
140p

◆内容紹介
元禄期の盲人棋客、石田検校の創案とされる石田流に、著者が独自の創意を加えた「升田式石田流」。この威力を精解します。


【レビュー】
升田式石田流の解説書。

升田は、第30期名人戦(1971)において、七番中5局を「升田式石田流(升石)」で戦った。升田が「升石」で戦ったのは名人戦が初めてではないが、この七番勝負において「升田式」は広く知られることになった。本書は、その名人戦の後に“本家”が執筆した本である。

初めての升石本ということで、基本的な狙いや、升石独特の有力な手筋などは分かりやすく解説されている。一方、いまだ升田本人が試行錯誤を続けていた時期だったので、あまり体系的に書かれてはいない。「こんな指し方もある」「こういうのも試してみた」という感じ。これは、定跡解説部分よりも、実戦解説の方に倍近いページ数が割かれていることからもうかがえる。

実戦解説が多いこと自体はかまわないが、残念なのは総譜が載っていないこと。序盤の数手と、終盤はすべてカットされている。確かに本質的な部分ではないものの、消化不良に感じる。本人曰く、「体調が優れず逆転負けが多い」ので、あまり総譜を載せたくなかったらしい。

なお、古典石田の研究として、(升田式ではなく)早石田と石田流本組も解説があるが、升田は否定的な見解。石田流本組は「棒金があるのでさほど優秀な戦法ではない」とのこと。確かに棒金が石田流の天敵だった時期が長く続いたが、近年は久保流棒金対策なども現れており、この結論は当てはまらないようだ。

升田式石田流の基礎から書いてある(はずの)本の割には、他書で基礎をマスターしてから読まないと、やや読みづらい面がある。ある程度升石のことが分かってから本書を読むと、新しい発見があると思う。(2007Jul31)

※わたしは24で4級のころに、知人から本書を譲ってもらったのですが、すぐには読みこなせませんでした。今ならなかなか面白く読めます。



【関連書籍】

[ジャンル] 
三間飛車
[シリーズ] 日将ブックス Super Series
[著者] 
升田幸三
[発行年] 
1973年 1994年

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