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■泥沼流振り飛車破り

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泥沼流振り飛車破り
さわやか自戦記書きおろし
[総合評価] B

難易度:★★★☆

図面:見開き4枚
内容:(質)A(量)B
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
中級〜有段向き

【著 者】 米長邦雄
【出版社】 日本将棋連盟
発行:1994年1月 ISBN:4-8197-0206-8
定価:1,942円 247ページ/22cm/H.C.


【本の内容】
自戦記=21局

◆内容紹介(「MARC」データベースより)
著者の実戦の中から、対振り飛車の方針として"玉頭位取り"に焦点を絞って選ぶ。局面を難しく、選択肢の多い方へと持って行く。難しくなればなる程、力の差が出て、最後は自分が勝つ。自信の泥沼流。


【レビュー】
米長邦雄永世棋聖の自戦記集。名人になったのを機に出版されたもの。対振飛車の玉頭位取り(6局)を筆頭に、さまざまな振飛車破りを自戦記で綴っている。

個人的な注目は第13局の対森安戦。戦型は“△四間飛車vs▲4五歩早仕掛け米長流”で、本局が米長流▲4六銀の第一号局である。現在では△7四歩より先に△6三金と上がる手が主流となったため、実戦で使える機会は少ないだろうが、知っておいて損のない一局だと思う。

“泥沼流”とは米長の棋風の愛称。泥沼流の特徴は「局面を難しく、選択肢の多い方へと持っていく。難しくなればなるほど、力の差が出て、最後は自分が勝つ」(102p)自信家の米長らしい棋風である。ちなみに“さわやか流”というのも米長。

超自信家の米長発言はいつもユニーク。
 「升田先生とは六局指して六局しか勝てなかった」(8p)
 「…あなたは私がどのくらい強い将棋かということがよくわかるはずだ」(25p)
 「やっぱり、俺は強い。」(38p)「ともに色男ナンバーワンを自負しており…」(39p)
 「6五の位があまりにも大きすぎる。これは真部のチンポコよりも大きい。」(67p)
 「ここは私の卓越した大局観をほめるべきだろう。」(72p)「…の局面で堂々と▲7五歩と突けるのは、まず私以外ではいるまい。」(123p)
 「…私の才能の一端を示した一着で、どうしてこういう手が浮かぶのか、自分でも空恐ろしくなる。」(198p)
etc...こんな自戦記を書けるのはおそらく米長だけだろう。好き嫌いの分かれるところである。わたしは好きだが…

ちなみに、どの棋譜もなぜか序盤の10〜20手くらいが省略されている(第14局・第15局だけは初手から掲載されている)。定跡に少し明るい方ならそこまでの手順はだいたい予想がつくが、わざわざ省略するほどのこともない。謎。(2003Oct30)



【関連書籍】

[ジャンル] 
自戦記
[シリーズ] 
[著者] 
米長邦雄
[発行年] 
1994年

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