2.6KB

<< 直前のページへ戻る
 

■女流名人・倉敷藤花 里見香奈

< | No.0867 | >

トップページ > 棋書ミシュラン! > 女流名人・倉敷藤花 里見香奈
女流名人 倉敷藤花 里見香奈
zoom
女流名人・倉敷藤花 里見香奈
好きな道なら楽しく歩け
[総合評価] ?

難易度:★★★
(棋譜部分)



里見ファン向け

【著 者】 里見香奈
【出版社】 双葉社
発行:2010年7月 ISBN:978-4-575-30222-6
定価:1,400円(5%税込) 128ページ/21cm


【本の内容】
【写真】 弦巻勝 【監修】 森けい二

・将棋と出会った私
・里見家恒例・家庭内将棋大会
・私の将棋を支える大切な存在
  ギャグ好き父の笑顔
  母のおせっかい根性
  頼りがいのある兄
  きめ細やかな心を持つ自慢の妹
  師匠から見た里見香奈
・好きな道なら楽しく歩け
・夢から目標へ昇華したプロ棋士への道
・中1で晴れて女流プロ
・倉敷藤花に初チャレンジ
・私の愛すべき学校の先生や友だち
・ユニバーサル杯第36期女流名人位戦
(第一局/第二局/第三局/全三局解説)
・里見香奈さんをもっと知りたい!50のQ&A
・高橋和さんよりコメント
(カバー下)
カバー下、表
カバー下、裏

◆内容紹介
第36期名人に就任した女流プロ棋士里見香奈さんの総てを記録。撮り下ろし写真と彼女自身が綴った数々のエピソードや将棋への思い、家族への温かい心情、将来への決意、といったものを収録した里見香奈の総てが詰まった1冊です。将棋ファンのみならず、多くの読者にアピールできる素敵な女子高校生像を現しています。


【レビュー】
里見香奈女流二冠(2010年7月現在)のエッセイ集&写真集。

ええ、はい。エッセイか自伝(小伝)か、もしかしたら女流名人・倉敷藤花になるまでの激闘の軌跡(将棋メイン)かと思ってました。一応エッセイは載っていますが、メインは写真です。

載っている写真は8割がたはカラー写真で、撮り下ろしショットも多数。里見は2010年3月まで高校生だったので、制服姿の写真が多いが、撮り下ろしの私服姿もある。

 ・ブレザー姿で友人2人との談笑シーン
 ・対局シーン
 ・学校での撮影(ブレザー姿)
 ・普段は着ない(らしい)ショッキングピンクのニットとフリフリスカート
 ・赤ちゃん時代〜小学生のスナップショット(モノクロ)
 ・幼少期のイラスト
   ※自画像(p26)は初音ミクか、それともキュアサンシャインか?
   ※お母さんの顔(p28〜29)が「コゲパン」だ!
 ・妹と縄跳びとかバドミントンとか…
   ※得意だった(はずの)卓球姿はなし。

エッセイは写真の合間に挟まれている。

 ・森が里見を弟子にしたときの話
 ・家族・友人の話
 ・「好きな道なら楽しく歩け」は、里見の好きな言葉であり、人生の根幹であり、目標であり、戒め(!)だそうだ。(p44)
 ・『ろくでなしブルース』が好きなことがちょっと意外。そういえば、里見の容姿(というか髪型)は、このマンガのヒロイン「千秋」に似ているかも。
   ※週刊少年ジャンプに掲載されたヤンキーマンガ。1990年ごろに高校生だった人がど真ん中世代。
 ・好きなアーティストはFIELD OF VIEWとか、WANDSとか、DEENとか…
   ※いずれも1990年代。里見は1992年生まれなのでまだ幼少のはず。

里見が女流名人位を獲得した話については、次のような2本立て。なお、倉敷藤花については全編にわたってほぼスルー。

まさかの「スタンプ盤面」 (1)女流名人位戦五番勝負の回想(※自戦記ではない)
  ・周囲の人に支えられ、気力の充実と平常心を両立できたこと。本書では家族の話がかなり多い。棋士には珍しいかも。
  ・2連勝後の不安
  ・20歳までに女流五冠を目指す宣言!(p102,p114)

 (2)師匠の森と里見が対談形式で振り返る
   ※棋譜付き。
   ※森の質問は、アマ初段クラスにも分かるように里見の発言を誘導している。
   ※盤面図は(まさかの)スタンプ印の図。〔右写真、クリックで拡大〕
    「▲5三と金」(p106)など、棋譜の表記もところどころ素人っぽい。

総括すると、「里見香奈のファン」にはたまらない内容となっているが、「里見香奈の将棋のファン」にとっては期待を裏切られた内容、といえる。わたし個人としては里見の将棋に期待しているので、稲葉に勝った将棋とか、才能を見せた将棋とかについてもっと見たかったのだが……そんな内容では売れませんかね、やっぱり(=_=;) (2010Sep01)

※突っ込みどころ:
・仮題『女子高校生将棋名人−里見香奈−』 ⇒ 名人と女流名人は全然違うと思います。
・内容紹介「第36期名人に就任した女流プロ棋士里見香奈さんの総てを記録」 ⇒ 「就任」?(正しくは「就位」)
・オビに「里見香奈は天然で天才だ!(羽生善治)」とあるが、本文中に羽生の寄稿やコメントはない。女流プロになるきっかけの一つとなった高橋和のコメントはある。一般的には「天然」=「天然ボケ」の意味で使われると思うが、本書では「天然」や「天才」を思わせるような文章はほとんどない。本当に羽生が言ったのかな?



【関連書籍】

[ジャンル] 
エッセイ
[シリーズ] 
[著者] 
里見香奈
[発行年] 
2010年

< | >

トップページ > 棋書ミシュラン! > 女流名人・倉敷藤花 里見香奈


Copyright(C) 1999-2017 【将棋 棋書ミシュラン!】 All Right Reserved