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■インターネットで将棋を勝て!

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インターネットで将棋を勝て!
マリオ武者野のパーフェクト四間飛車
(CD-ROM付き書籍)
[総合評価] B

難易度:★★☆

図面:見開き6枚
内容:(質)A(量)A
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
初級〜中級向き

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【編 著】 ネット駒音
【出版社】 双葉社
発行:2000年3月 ISBN:4-575-29069-6
定価:1,800円 208p+16p/21cm


【本の内容】
第1章 四間飛車の組み方   10p
第2章 居玉は危険 ・△居玉棒銀への対応 22p
第3章 四間飛車の理想型 ・威力抜群▲6六銀型
 ├▲5五同銀に△6二飛
 └▲6六銀に△6二飛
・銀冠への発展
 ├▲9五歩の△8四飛
 └後手先攻の場合
・引き角作戦
 └▲4五歩に△9四歩
・玉頭位取り作戦
 └後手、強襲を警戒
64p
第4章 四間飛車の奥義 ・ナナメ棒銀(山田定跡型)
 ├基礎知識
 ├最善の対応▲7四歩
 ├後手の工夫「遠見の角」(△2二角)
 └遠見の角、変化手順
・△6五歩早仕掛け
 ├▲6五同銀に△7七角成
 └▲6五同飛に△8七角
・棒銀戦法
 ├腰の入った一着△6四歩
 └本筋の攻め△7六歩
70p
第5章 実践的テクニック ・囲いの崩し方
 舟囲い/矢倉/左美濃/穴熊
・受けのテクニック
27p

・【コラム】藤井システム/立石流四間飛車/プロバイダの上手な選び方
・【推奨将棋サイト】マリオ武者野のHP/日本将棋連盟/NSN/近代将棋/@将棋
・【貼付CD-ROM関連】動作環境/セットアップ/Taisenの紹介/将棋倶楽部24の紹介

◆内容紹介
プロ・アマ問わず最もポピュラーな戦法である四間飛車の基本を詳述。その局面がなぜ「有利」なのかを局面図だけに頼らず詳しく解説。対戦で他者を圧倒するためのポイントを満載。これさえあれば即実戦。WINDOWS2000/98/95/NT4.0対応CDロム付。インターネット対戦へのアクセスもこの本1冊でOK。


【レビュー】
将棋ソフト付きの四間飛車入門書。

〔棋書部分〕
とにかく文字がでかい! 普通の棋書にくらべて、本自体のサイズも大きめだが、文字もかなり大きい。最初は違和感を感じるが、案外読みやすい。

第2章で、「居玉棒銀」への反撃方法が詳しく述べられてるのが良い。これに悩まされる初級者はかなりいるはずなのだが、対応が載っている本はあまりないのだ。簡単にひねるというわけにはいかないが、知っていると知らないでは大違い。初級者はぜひチェックしておこう。なお、載っているのは先手四間飛車だが、後手四間飛車でも大同小異。十分応用が利くと思う。

他には、第3章が持久戦での戦い方、第4章が対急戦での戦い方を解説している。やや量が少ないものの、初級者にとってはちょうどよいくらいだろう。本文上での疑問点は、下段で別枠を設けて解説しているので、非常に分かりやすい。ただ、対居飛車穴熊についてはほとんど触れていないのが、ちょっと不満。

棋書部分だけの評価ならA。あまり話題に上らない本だけに、「思ったよりかなり良かった」という印象だ。

〔ソフト部分〕
Win95以上、Pentium100MHz以上ならOK。

基本的には対CPU対局機能のみ。他に、「将棋倶楽部24」「Taisen」「マリオ武者野のHP」へのリンクが貼られている(スクリーンショット参照)。「@将棋」へのリンクもあるが、現在は使えないようだ。24やTaisenは、このソフトではできない(←意味ないような…)。結局、24は専用のJavaAppletを立ちあげることになるし、Taisenは専用のソフトをインストールすることになる。一応、TaisenソフトはCD-ROM内に収められていて、わざわざダウンロードする必要はない。

CPUとの対戦はLv.1〜Lv.3の3段階から選べる。ためしにLv.3で対局してみたところ、激指2の6級〜8級くらいと同等だと感じた。

残念ながら、棋譜管理プログラムとしての機能もない。使い道がないので、わたしは試したあとすぐにアンインストールしました(^-^;A ソフト部分は残念ながらE

《総評》
棋書とインターネットのコラボレーションという発想は良かった。ただ本書では、解説部分とネット関連記事がうまく融合していないし、添付CD-ROMがホントに無意味。解説部分の質が良いだけに、惜しい。基本構成を練り直してがんばってほしい。

ネットと将棋は相性が良いと言われているが、棋書分野においてはまだまだ相性の良さを生かしきった本は少ない。新規性もあり、ニッチで狙い目の分野なので、今後に期待したい。(2004Feb19)



【関連書籍】

[ジャンル] 
四間飛車総合
[シリーズ] 
[著者] 
ネット駒音
[発行年] 
2000年

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