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■羽生流で強くなる はじめての将棋

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羽生流で強くなる はじめての将棋
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羽生流で強くなる はじめての将棋
すぐ打てる!すぐ勝てる!
[総合評価] B

難易度:★

図面:見開き2 枚
内容:(質)A(量)B
レイアウト:A(フルカラー)
解説:A
読みやすさ:A
初心者向き

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【監 修】 羽生善治
【出版社】 成美堂出版
発行:2005年5月 ISBN:4-415-02937-X
定価:924円(5%税込) 175ページ/19cm


【本の内容】
【本文執筆】甲斐栄次 【イラスト】小山規 【編集協力】上枝徹
序章 将棋の世界へ飛び込もう 駒の並べ方/正しい手つき/etc. 8p
第1章 これで指せる!
将棋の基本ルール
駒の動き方/駒を取る/棋譜の読み方/王手と詰み/etc. 42p
第2章 指してはいけない!
禁じ手を覚える
四種類の禁じ手/持将棋/駒の価値/etc. 14p
第3章 強くなるために!
戦いの基本「読み」
頭金/玉は下段へ落とせ/駒をつなぐ/詰めろ
/要の金を狙う/しばりと必至/駒の交換/大駒を切る/etc.
30p
第4章 駒を攻守に活かす手筋 垂れ歩・継ぎ歩/タタキ・底歩/田楽刺し/千鳥・割り打ち銀
/金で受ける/角で王手飛車/飛を打ち込む/etc.
20p
第5章 玉を守るための「囲い」 金矢倉・美濃囲い・舟囲い・穴熊etc. 14p
第6章 羽生流・勝つための戦法 角換わり棒銀/四間飛車vs棒銀/中飛車
/横歩取り/矢倉/腰掛銀/etc.
18p
第7章 すぐに使える!
羽生流・必勝手筋
端攻め/駒を上ずらせる/送りの手筋/端玉/つなぎ桂/etc. 22p

◆内容紹介(表紙より)
羽生流・勝つための戦法と必勝手筋もやさしく身につく。


【レビュー】
こども向けの将棋入門書。

全編フルカラー。ややパステル調の配色にしてあるので、見やすくて眼も疲れない。また、ほぼ全ての漢字にはルビが振ってあるので、小学1〜2年くらいから読める。ただ、大人が使うような言葉遣い(「配置」「直射」「初形」「特長を最大限に発揮」「事後処理」など)はそのまま使われているので、実際は小学4〜6年くらいが対象か。

内容はルール説明と手筋解説がメインで、割とオーソドックス。しかしページレイアウトがかなりしっかりしているのでとても読みやすく感じる。見開きの右上には章とタイトル、左上にはページの内容が書かれているので、自分が今何をやっているのか見失うことはない。また、各ページの最下段に「覚えて強くなる将棋用語」がヒット。そのページの本文中に出てくる専門用語の解説や、将棋格言が一行で説明されている。

また、「羽生先生のポイント解説」として、いろんなところで羽生の補足解説が挿入してある。本人が書いたかどうかは分からないが、「羽生カラー」がちゃんと出ているのは良し。全体的には「読み手のことを考えた、丁寧な編集がされているな」と感じた。

これ一冊ですぐに強くなれるわけではないが、最初の一冊としてはなかなかの出来だと思う。ちょっと前の『羽生善治 みんなの将棋入門』(主婦の友社,2004)と比べると、本書の方が断然良い。(2005Jul21)


※表紙に「すぐ打てる!」と書いてあったので、最初は「また羽生が名前を貸しただけの本か…」と思ったが、p9の「羽生先生のポイント解説」で「『指す』と『打つ』は違う」と明言してあった。表紙の「打てる」は編集者のミスと思われる。第二版では修正した方が良いかと…



【関連書籍】

[ジャンル] 
入門書
[シリーズ] 
[著者] 
羽生善治 甲斐栄次
[発行年] 
2005年

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