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■囲碁・将棋100の金言

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囲碁・将棋100の金言 祥伝社新書(033)
囲碁・将棋100の金言
[総合評価] C

難易度:★☆

図面:見開き0〜2枚
内容:(質)B(量)B
レイアウト:A
解説:B
読みやすさ:A
初級のサラリーマン・ビジネスマン向け

【著 者】 蝶谷初男 湯川恵子
【出版社】 祥伝社
発行:2006年3月 ISBN:4-396-11033-2
定価:788円(5%税込) 244ページ/18cm


【本の内容】
掲載格言一覧
将棋の巻 序盤の章 急いては事を仕損じる 4テーマ 10p
中盤の章 機を見るに必ず敏なれ 18テーマ 40p
終盤の章 仕上げは「無欲・無心」に徹せよ 20テーマ 44p
総括の章 つねに大局を読み悟るべし 8テーマ 18p
囲碁の巻 序盤の章 布石は空を舞う鷹の如く 10テーマ 22p
中盤の章 獅子は兎を撃つときも全力を尽くす 17テーマ 36p
終盤の章 「次の一手」は虚々実々 13テーマ 28p
総括の章 「囲碁十訣」は今も活きる処世の知恵 10テーマ 22p

◆内容紹介
大隈重信の語録に「将棋は戦いだが、碁は経済である」というのがある。また、推理作家トレヴェニアンは、作品『SIBUMI』の主人公に「チェス? あれは商人のゲームだが、碁は哲学のゲームだ」と言わせた。江戸の昔から川柳としても碁や将棋に関して多く詠まれた。〈専門棋士が対局中に感情を表に出すことはまずないが、素人では喜怒哀楽が出る場合が多く、そこにはさまざまな思いが凝縮されているのだ。金言とか格言は、そうした中から生まれてきたもので、先人が心の声として表したものである。見た目は技術的な内容が多いが、その裏には人間の心理が濃縮されている〉(「まえがき」より)。読んで強くなる実践の書。


【レビュー】
将棋・囲碁の金言・格言集。

将棋格言50、囲碁格言50を解説付きで紹介。解説は基本的に1テーマが見開き完結(たまに3pにわたるものもある)。解説の前半で人生訓を紹介し、後半で将棋・囲碁の格言と絡めながら、技術的な解説を加えるという構成。

特に将棋編では、サラリーマンやビジネスマンが仕事上で直面しそうな場面と、格言とを「将棋にも同じ事がいえる」と絡めている。一見すると「面白い考え方だな」と思うが、「さすがにちょっとこじつけでは」と思うものも多い。

また、技術的な解説はかなりあっさりしている。将棋初心者や格言をまったく知らない人は、本書を読んでも棋力は上がらないと思う。

一方、囲碁編の方も読んでみたが、わたしはほとんど囲碁を知らないため、本書の内容もほとんど分からなかった。こちらはサラリーマン関係は少なく、もっと人生全般について絡めている。ただ、肝心の囲碁格言が理解できないのだが…

囲碁・将棋の両方である程度の棋力がある社会人であれば、そこそこ楽しめると思う。初心者や学生、子どもにはちょっとイマイチかも。(2006Jun12)

※将棋編の担当は蝶谷氏。将棋と日本酒のジャーナリストだそうだ。湯川女史はいくつもの棋書を著しているので、てっきり本書の将棋パートも湯川女史だと思っていたが…



【関連書籍】

[ジャンル] 
格言
[シリーズ] 
[著者] 蝶谷初男 
湯川恵子
[発行年] 
2006年

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