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■内藤国雄の袖飛車戦法と石田流

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ヤング・レジャー(39)
内藤国雄の
袖飛車戦法と石田流
ハンディ版
[総合評価] A

難易度:★★★★

図面:見開き3〜4枚
内容:(質)A(量)A
レイアウト:B
解説:A
読みやすさ:B
上級〜有段向き

【著 者】 内藤国雄
【出版社】 ひばり書房
発行:1984年5月 ISBN:4-8280-6008-1
2076-313930-7108
定価:680円 222ページ/18cm


【本の内容】
第1章 新・袖飛車戦法 ・袖飛車定跡=7p
 参考譜(袖飛車で最も有名な局)=4p
・新・袖飛車戦法の骨子=6p
 研究(7筋の攻防)=6p
 実戦研究(1)〜(4)=24p
 参考譜(2局)=7p
56p
第2章 新・雁木戦法 ・雁木の駒組み[先人による苦心のアイデア]=3p
・雁木の戦い方[雁木はいかに戦ってきたか]=6p
・新・雁木戦法の指し方=18p
 実戦研究=8p
 参考譜(3局)=15p
52p
第3章 新・石田流
(升田式石田流)
・石田流とは(石田流の常識)=6p
・新・石田流=76p
 (1)その導入部の変化 (2)▲5五角急戦の変化
 (3)新石田流の展開 (4)正着▲5六飛
 (5)コビン攻めの防ぎ方 (6)後手の正着
 (7)先手、期待の勝負手 (8)後手、急戦拒否の指し方
74p
第4章 次の一手問題集 次の一手問題=10問 22p


【レビュー】
奇襲・ユニーク戦法の定跡研究書。

解説されている戦法は、袖飛車・雁木・升田式石田流の3つ。タイトルが「袖飛車戦法と石田流」なのに、なぜか雁木戦法もたっぷりページを取っている(笑)。それぞれ「新」と付いているのは、それぞれ従来の指し方とは違う、(当時としては)新しい指し方を紹介しているから。

たとえば袖飛車戦法は、従来は後手の振飛車模様に対して、先手が早々と舟囲いに組んだときに、玉頭を強襲するという奇襲色の強いものだった。それが本書では、単純な奇襲にならないように工夫されている。ただし、「袖飛車戦法」は同じ内藤の著書『空中戦法』(筑摩書房,1983)でも同じくらいの量が解説されている(この本も、なぜ「空中戦法」なのに袖飛車が…)。本書の方が少しあとで書かれているので、違いを見比べてみるのも良いが、基本的には似たようなことが書かれている。

個人的な注目は第3章。升田式の解説(第3節以降)に入る前に、早石田の変化を扱っているが、基本変化以外で他書ではあまり見かけない変化が解説されている。たとえば、▲7六歩△3四歩▲7五歩△8四歩▲7六飛△8五歩▲4八玉に、「△8八角成▲同銀△4五角は▲7六角で、先手の角の方が働きが良く先手良し」というのが一般的な棋書の解説。本書ではそこからさらに深く斬り込んで検討していて、実際は難しい勝負だということが分かる。また、▲7四歩△同歩▲2二角成△同銀▲5五角の基本変化も、「▲2二角成で▲7四同飛ならどうか」というのはあまり他書では書いていない。この辺は、古い定跡書でも役に立つ好例だと思う。

レイアウトがいまいちで読みづらいのが残念だが、内容は良い。この3戦法の使い手は、ぜひともチェックしておきたい一冊。(2004Jul15)



【関連書籍】

[ジャンル] 
奇襲戦法
[シリーズ] 
[著者] 
内藤国雄
[発行年] 
1984年

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