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■中井広恵の駒の自然な使い方

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中井広恵の駒の自然な使い方
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NHK将棋講座
中井広恵の駒の自然な使い方
[総合評価] B

難易度:★★
   〜★★★

図面:見開き3枚
内容:(質)A(量)B
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
初級〜上級向き

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【著 者】 中井広恵
【出版社】 日本放送出版協会
発行:2007年11月 ISBN:978-4-14-016156-2
定価:1,050円(5%税込) 222ページ/19cm


【本の内容】
序盤編 (1)初形からの自然な手と不自然な手
(2)玉の囲いは不可欠
(3)序盤の飛車・角の使い方
(4)序盤の銀・桂の使い方
34p
中盤編 (1)取る逃げる打つ
(2)足し算の攻め・数の攻め
(3)飛車の自然な使い方
(4)角の自然な使い方
(5)銀の自然な使い方
(6)金・桂・香の自然な使い方
(7)歩を使った受け方
(8)歩を使った攻め方
(9)歩のいろいろな使い方
(10)と金をつくろう
108p
終盤編 (1)飛車・角の自然な使い方
(2)金の自然な使い方
(3)桂・香の自然な使い方
(4)銀の自然な使い方
(5)囲いの崩し方
(6)詰めろと必至
74p

・【コラム】ルールを覚えたら……/2手の読み/駒の価値

◆内容紹介
この本は2006年10月から2007年3月まで「NHK将棋の時間」で放送した講座(「
中井広恵の駒は自然に動かしましょう」)をまとめたものです。番組のときと同じように、序盤・中盤・終盤に分けて解説しています。初手から始まって、玉の囲いや定跡など、将棋の基本が順を追って学習できるようになっています。


【レビュー】
タイトルどおり、「駒の自然な使い方」を解説した本。

第1章では、序盤の駒の自然な使い方を解説。棋書を読んだことがない初心者がやってしまう手がどう悪いのか、それに対して自然な手というのはどのように良いのかを、講座をそのまま文章にしたような文体で解説していく。

わたしは初級者時代によく「その手は筋が悪い」とか「その手は不自然」とか言われたが、それがどう悪いのか明確に説明できる人はあまりいなかった。その点、本書では「次に動けるマスがなくなってしまう」など、初級者にも分かりやすい言葉で解説してある。個人的には本書の中で一番好きな章だ。

第2章の(1)(2)までは、将棋の基本的なやりとりの解説。それ以降(第2章(3)〜(10)、第3章)は、基本的には「駒別の手筋」の解説になる。ただし、駒の手筋を網羅しているわけではなく、あくまでも「自然な感じのする手筋」に限定している。第1章に比べて、やや難易度が上がり、中級者〜上級者向けの解説になる。

個人的には好きな本だが、全体の3/4は他書(たとえば『羽生の法則』)にも載っている内容なので、評価を上げられなかった。が、コストパフォーマンスは良い本なので、持っている棋書の数が5冊以下の人にはオススメである。(2008Apr12)

※NHK将棋講座の本といえば、毎週講座の終わりがけに出題される詰将棋も収録されるのが常だったが、本書には収録されていない。講座の内容が初級者向けでも詰将棋は難しいことが多いので、単行本に収録しないことは私は賛成。



【関連書籍】

[ジャンル] 
駒の手筋
[シリーズ] 
NHK将棋シリーズ
[著者] 
中井広恵
[発行年] 
2007年

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