2.6KB

<< 直前のページへ戻る
 

■リボーンの棋士

< | No.1188 | >

トップページ > 棋書ミシュラン! > リボーンの棋士
リボーンの棋士(1)
zoom
ビッグコミックススピリッツ
リボーンの棋士
(1)〜
[総合評価] A
(1巻時点)

絵:A
ストーリー:A
構成:A
キャラ:A

【著 者】 鍋倉夫 鈴木肇/棋譜監修
【出版社】 小学館
発行:2018年10月〜 ISBN:
定価:638円(8%税込) 216ページ/18cm
リボーンの棋士(1)
≪1巻≫
2018年10月
リボーンの棋士(2)
≪2巻≫
2018年12月


【本の内容】
〔1巻〕
(1)朝陽 (2)軽悔 (3)旧知 (4)悲憤 (5)開戦 (6)形相 (7)前知

◆内容紹介
〔1巻〕
敗北は逆転の母!挫折の底は再生の胎内!!

プロ棋士養成機関・奨励会で、四段に上がれないまま26歳になった安住浩一は、年齢制限の掟により退会させられ、プロへの道を閉ざされた。そこからは、人から距離を置かれ、年下からも見下される日々。それでも安住は、明るく笑顔で前向きに振る舞った。嫉妬は、湧いてもそれをかき消した。そうしているうちに、眩いほどのプラスオーラが身についた。将棋を忘れて、この生き方でいいはずだ、とも一時は思った。しかし、人生から将棋を切り離せなかった。アマ棋士としてのリスタートを決意する、安住。その棋風は以前とは違う、まったく新しいものに進化していた。


【レビュー】
“元奨”の青年が主人公の将棋マンガ。

〔あらすじ〕
“元奨”・安住は、忘れようとしても忘れられない将棋への思いに気づく。やっぱり将棋を指したい!


〔主な登場人物〕
[安住浩一(あずみ・こういち)]
29歳、♂。元奨(元・奨励会在籍者)。退会後はカラオケ店でバイトをしている。笑顔は取り戻せたが、将棋への未練に向き合い中。やっぱり将棋が好き!

[森(もり)](1巻時点ではファーストネーム不明)
26歳、♀。劇団員。安住の同僚。将棋ファン。安住が将棋を再開するキッカケになる。

[明星(あけぼし)](1巻時点ではファーストネーム不明)
18歳?、♂。中学生で四段入りし、現在B級2組、タイトル挑戦中。安住の最後の三段リーグで安住を破り、三段リーグを一期抜け。長髪で、本気になると髪を束ねる。元奨から見ればスーパーエリートだが、平手でアマには負けられない!

[土屋貴志(つちや・たかし)]
29歳、♂。元奨。安住とは旧知。やや屈折しており、あまり感情を顔に出さないが、いつも不機嫌顔。でも将棋で負ければやっぱり悔しい!

[片桐豊(かたぎり・ゆたか)]
34歳、♂。アマ三冠。純粋アマで、プロに勝率5割。東大卒のエリート商社マン。でもやっぱり奨励会に入りたかった!



〔寸評〕
・タイトルの元ネタはもちろん『リボンの騎士』(手塚治虫)だが、全く無関係。
・「リボーン」は「reborn」で、「生まれ変わる」の意味で使われている。
・将棋を始めたころの気持ちを思い出したり。
・「過去の後悔やら、挫折やらを何とか乗り越える」がストーリーの表看板で、「将棋大好き人間たちが裏街道(アマ棋戦での活躍)でプロを目指す」というのが裏看板になりそう。
・1巻時点では、純粋に「人間の内面」を描いている感じ。(強さのインフレとか、能力者とかにはならないことを願う)
・安住と森でちょっとLOVEがあるのかとおもったら、結構硬派な展開でした。(1巻時点)
・森は一応、2巻(2018年12月末発売予定だそうです)の予告には安住よりも出てます。
・盤上の具体的な形勢云々よりもドラマ重視なので、将棋そのものがあまりわからなくても、奨励会を目指したことがなくても(笑)OKです。

〔総評〕
一見ふざけた(?)…というか、パロディ色の強いタイトルの作品ですが、リアリティはかなり高く、丁寧に描かれたキャラの表情や内面のモノローグは結構刺さってきました。

例えば、主人公・安住の奨励会時代の表情と、「やっぱり将棋が好き」に気付いた後の表情は、違いはごくわずかですが、いい感じに違いが出せていると思います。

ギャグや萌え要素は一切なく、主人公が無双を振るうわけでもない、ハードボイルドな展開が一般層にどれだけ受け容れられるか分かりませんが、少なくとも私はグイグイ引き込まれました。自分の中に、安住が、土屋が、片桐が居るんだな、と。

オトナの将棋好きならどんどん先が読みたくなるはずです。今後の展開次第ですが、1巻はAで。(2018Oct11)



※表現上の小ミス (あえて、気になったところを挙げてみます)
・横歩取りの展開で、14手目の後手も飛先交換したところで「横歩取りを誘ってる?」は、かなり遅い感じ。▲7六歩△3四歩▲2六歩△8四歩の4手でもう「横歩やろうぜ」ですよね。
・アマ棋戦の東京都予選で、アマ二段が決勝トーナメントに残るのは、まず不可能ですよね…
・アマ超強豪が、プロ編入試験の話をTVニュースで合格が報じられるまで知らないのは、ちょっと不自然かな…



【関連書籍】

[ジャンル] 
将棋コミック
[シリーズ] ビッグコミックススピリッツ
[著者] 鍋倉夫
[発行年] 
2018年

< | >

トップページ > 棋書ミシュラン! > リボーンの棋士


Copyright(C) 1999-2018 【将棋 棋書ミシュラン!】 All Right Reserved