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■鉄壁穴熊戦法

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鉄壁穴熊戦法
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ミニミニブックシリーズ
将棋教室(1)
鉄壁穴熊戦法
[総合評価] C

難易度:★★☆
 〜★★★

見開き1問
内容:(質)B(量)C
レイアウト:A
解答の裏透け:A
解説:A
中級〜上級向き

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【著 者】 米長邦雄
【出版社】 昭文社
発行:1978年12月 0376-620001-3093
定価:350円 122ページ/13cm


【本の内容】
第1章 穴熊の駒組み
練習問題
・穴熊の駒組み=20p
・練習問題=35問
第2章 穴熊の実戦譜 ▲森安秀光vs△米長邦雄(十段戦リーグ,1978)=24p

◆内容紹介(はしがきより抜粋)
“穴熊”は玉が一番下にいるため、位取りの圧力を半減する効果がある。しかも玉が堅いという強みは、実戦において想像以上の見方となり、自然と他の形でも応用されて、現代に至っているのである。
読者もこの流行に遅れないよう、本編によって研究されたい。


【レビュー】
振飛車穴熊の次の一手問題集。

第1章の前半では、振飛車穴熊に対する居飛車の作戦として、5筋位取り、玉頭位取り、急戦の駒組みを解説。基本的に振り穴側の組み方は、右隅3x3に収まった「四角穴熊」で、現代感覚とは少し異なる点もある。

後半は振飛車穴熊のいろいろな局面を次の一手形式で解説。前半は振り穴側から見た捌き、堅さを生かした終盤戦、後半は居飛車から見た穴熊退治の手筋など。相穴熊の問題も1問だけある。

第2章は、米長が振飛車穴熊を採用した珍しい一局について実戦解説。居飛車の押さえ込みに反発し、振り穴が四角穴熊だけを残して綺麗に捌き、大駒をすべて切って寄せに出たのに対し、居飛車が入玉を狙う展開。振り穴の代表的な勝ち方といえる。1局だけではあるが、局面の考え方・思想が詳しく書かれているのが良い。

現代では居飛車の振り穴対策もかなり変わってきており、本書のような四角穴熊での捌きはなかなか望めなくなっている。相穴熊や銀冠対策も必要なので、「“左側から戦いを求め、駒の交換が互角に行われたら穴熊よし。多少駒損となっても、玉の堅さで勝負”という心得を忘れないで欲しい。」(p98)という心得も修正が必要である。とはいっても、「穴熊感覚を養う本」としてはまずまず。

非常に小さくて胸ポケットにも入る本なので、携帯にはすごく便利である。(2010Jan13)


【他の方のレビュー】(外部リンク)
まだ見つかっていません。




【関連書籍】

[ジャンル] 
次の一手問題集(定跡習得系)
[シリーズ] 
米長八段の将棋教室
[著者] 
米長邦雄
[発行年] 
1978年

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