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■十段戦名局集(1)

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十段戦名局集(1)
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十段戦名局集(1)
盤側観戦記
[総合評価] B

難易度:★★★☆

図面:見開き2枚
内容:(質)A(量)C
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
中級〜有段向き

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【著 者】 山本武雄(陣太鼓)
【出版社】 弘文社
発行:1975年 0276-30056-2270
定価:780円 297ページ/18cm


【本の内容】


十段戦
名局集
(1)升田の棒銀(升田九段vs大山名人、角換わり▲棒銀、第1期十段戦第1局)
(2)升田の向飛車(大山名人vs升田九段、△陽動向飛車、第1期十段戦第2局)
(3)カド番の大決戦(大山十段vs升田九段、△陽動三間飛車、第2期十段戦第5局)
(4)新旧対抗(升田九段vs大山十段、角換わり新旧対抗形、第2期十段戦第6局)
(5)初の相振り飛車(升田九段vs大山十段、相振飛車▲中飛車△三間、第3期十段戦第3局)
(6)二上、会心の寄せ(大山十段vs二上八段、▲三間飛車△7三桂急戦、第4期十段戦第5局)
(7)大山、見事な攻め(二上八段vs大山十段、△向飛車持久戦、第4期十段戦第7局)
180p


十段への道
(十段リーグ)
(1)有吉の新機軸(有吉七段vs本間七段、相矢倉▲3七桂、第1期十段戦予選)
(2)臨機応変の中住まい玉(灘七段bvs塚田九段、角交換相向飛車、第1期十段戦リーグ)
(3)巧妙な変わり身(大野八段vs二上八段、▲向飛車5七銀型、第2期十段戦リーグ)
(4)決勝の大一番(塚田九段vs松田八段、相掛かり力戦、第4期十段戦予選)
(5)升田の快勝(升田九段vs山田八段、△四間飛車▲玉頭位取り、第4期十段戦リーグ)
(6)逆転また逆転(熊谷八段vs加藤八段、相矢倉▲四手角、第4期十段戦リーグ)
100p

・付録…十段戦成績表=15p
(第1期〜第13期の十段戦リーグと七番勝負の結果)


【レビュー】
十段戦の観戦記。第1期〜第4期(1962〜1965)の七番勝負・リーグ・予選から、好局をピックアップ。当時の十段戦は、持ち時間は七番勝負10時間、予選7時間と多め。

対局規定も現在と違うことが本文から窺える。
・「千日手成立の場合、原則として中一日おいて指し直すものとす。」(47p) (現在は即日指し直し)
・「封じ手番を決める振り駒の時間となりました。」(50p) (現在は封じ手時刻に手番の側が封じる)

観戦記はすべて陣太鼓氏が担当。陣太鼓氏は読売新聞専属の観戦記者で、もともとはプロ棋士である(山本武雄九段)。

  山本武雄九段の紹介日本将棋連盟HP内)

現在で言えば、河口俊彦七段や鈴木輝彦七段に近い存在。現役時代から数多くの観戦記を書いていて、「ですます調」で軽妙な語り口には独特の読みやすさがある。

晩年の竜王戦の観戦記では、平易になりすぎて指し手の解説が少ないときもあったが、本書では言い回しも解説もかなり充実している。それでいて読みやすい。また、ほとんど他人の悪口は言わないので(誰のこと…?(笑))、どこを読んでも気分が良い。1ヶ所だけ気になったのは、「双方に誤算や見落ちがあって、正直なところ名局とは言えませんが…」(124p)ヾ(・_・;)オイオイ

また、観戦記の冒頭で、陣太鼓氏が自身のことを書いており、つなげて読んでいくとミニ自伝になる。

ちょっと残念なのは、やや本文や図面に誤記が多いところ。全部で10ヶ所以上あった。

全13局とやや物量不足ではあるが、内容の充実で十分カバーしている。(2004Aug18)



【関連書籍】

[ジャンル] 
観戦記
[シリーズ] 
[著者] 
山本武雄
[発行年] 
1975年

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