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§3.0.1. 3手目▲7五歩の傾向(1)─採用率

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将棋倶楽部24万局集』(2002)から「3手目▲7五歩」の採用率をデータを収集してみたところ、意外な事実が判明しました。

先手の棋力 母数 採用数 採用率(棒グラフ)
全体 240000 6717 (2.80%)
六段以上(R2450-) 1878 46 (2.45%)
五段(R2300-2449) 5121 182 (3.55%)
四段(R2100-2299) 17593 478 (2.72%)
三段(R1900-2099) 33529 931 (2.78%)
二段(R1700-1899) 27082 518 (1.91%)
初段(R1550-1699) 16262 437 (2.69%)
1〜2級(R1350-1549) 29154 880 (3.02%)
3〜4級(R1150-1349) 20712 539 (2.60%)
5〜6級(R950-1149) 14519 490 (3.37%)
7〜8級(R750-949) 26022 1061 (4.08%)
9〜10級(R550-749) 17418 614 (3.53%)
11〜12級(R350-549) 17567 355 (2.02%)
13〜14級(R150-349) 12939 182 (1.41%)
15級〜初心(R0-149) 204 4 (1.96%)

「3手目▲7五歩」が7〜8級で猛威を振るっているというのは予想通りでしたが、二番目に採用率が高いのはなんと五段でした。7〜8級と五段をピークに、採用率の山が2ヶ所あります。そして採用率の低い13〜14級と高い7〜8級では、約3倍もの違いがありました。

棋力によって採用率に違いはありますが、「3手目▲7五歩」は棋力に関わらず広く採用されています。



※『24万局集』はやや古いデータですので、『最強の棋譜データベース』(2004)や最新のデータでは、多少傾向のずれがあるかもしれません。



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