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ミニミニブックシリーズ 棋王米長の将棋教室(10) 将棋実力診断(部分手筋) |
[総合評価] C 難易度:★★☆ 見開き1問 内容:(質)A(量)C レイアウト:A 解答の裏透け:B 解説:A 読みやすさ:A 初級〜中級向き |
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【著 者】 米長邦雄 | ||||
【出版社】 昭文社 | ||||
発行:1979年1月 | ISBN: | |||
定価:350円 | 122ページ/13cm |
【本の内容】 |
・次の一手問題=計59問 第1章 中盤の手筋=9問 第2章 端攻めの手筋=8問 第3章 美濃囲いの攻め方=7問 第4章 寄せの手筋=7問 第5章 受けの手筋=10問 第6章 必死と詰将棋=18問(詰将棋は3手詰・5手詰) ◆内容紹介(はしがきより抜粋) 将棋を正しく上達するには、まず基本をしっかりと見につけておかねばならない。その基本の一つが序盤の定跡であるが、もう一つが手筋となる。手筋とはその局面局面に適した攻守で、広く応用が利くものをいう。 本書では有名で基本的な手筋を大体紹介してみたが、読者の方にも考えながら覚えていただくために次の一手形式とした。 |
【レビュー】 |
初級者向け手筋の次の一手問題集。 次の一手形式で、将棋の基本手筋を解説していく。問題はすべて部分図で、局面のポイントが絞られている。中盤から詰めまでいろいろな手筋があるが、難易度はほぼ均一でかなり易しめ。 ある程度慣れた人なら「ああ、あれか」という問題を厳選してあるので、初段であれば全問20秒以内、三段ならば全問ひと目で解いてほしい。もちろん、初級者の人はかなり苦戦するはずなので、数分考えて分からなければ解答を見て、覚えてしまうのがいい。他書でも頻出の問題ばかりなので、覚えて損はないはずだ。あまりにも厳選してしまっているので、類題や応用問題がないのはやや残念だが……。 本書の最大の魅力はサイズ。将棋世界の付録よりも二周りほど小さく、胸ポケットにも軽く入る。問題数が犠牲になっているものの、この携帯性の高さは良い。 “家に置いておきたい棋書”としてはCだが、“通勤通学時に読みたい棋書”としては悪くない。問題集や詰将棋の分野ではこのような「読み切りサイズ」の棋書がもっと増えてもいいと思う。(2006Dec12) |