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大山・快勝シリーズ(1) 快勝 振り飛車で勝て 角を生かす |
[総合評価] B 難易度:★★★☆ 図面:見開き2〜4枚 内容:(質)A(量)B レイアウト:C 解説:A 読みやすさ:B 中級〜上級向き |
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【著 者】 大山康晴 | ||||
【出版社】 池田書店 | ||||
発行:1970年1月 | ISBN: | |||
定価:350円 | 254ページ/18cm |
【本の内容】 |
(1)馬に出世する角 (2)飛車を狙う角 (3)ギセイに生きる角 (4)切り込みの角 (5)端角の威力 (6)二枚角の攻め (7)玉頭を狙う角 (8)すれ違い攻めの角 (9)急所の角打ち (10)飛車を捨てて角を生かす (11)角の捌きに重点を置く (12)角でトドメを刺す (13)的のネライの裏をかけ (14)角と角の戦い (15)飛角交換を恐れるな (16)無難を嫌う角 (17)自陣角打ちの妙味 (18)自陣角その2 (19)馬の強味 (20)急攻めざす角 (21)圧力をかける角 (22)攻めの先頭に立つ角 (23)急所の角打ち (24)角が主役の攻め (25)角で攻め勝て (26)王手飛車の角 (27)逆襲の角 (28)飛車より角が強い (29)勝負手の角打ち |
【レビュー】 |
振飛車側の角の使い方を詳解した本。 合計29個のテーマ図について、振飛車の角が活躍する展開をかなり詳しく解説している。本筋の解説よりも変化筋の解説の方が多くなっているが、「できるだけ誤解・疑問のないように」という大山の思いが伝わってくるようだ。 一応、どのテーマ図も角が絡んでいるものばかりだが、角の手筋だけを解説しているのではなく、“戦いの流れの中で、角がどのような役割を担っているか”というところに重点が置かれている。振飛車の角にこだわった本というのはかなり限られているので、振飛車党で角の使い方が苦手な方は、ぜひ読んでいただきたい。 また、ところどころに“将棋の心得”が記されている。これは振飛車の心得だけにとどまらず、将棋の考え方全般に渡っての心得。とてもさりげなく書いてあるので、注意していないと読み流してしまいそうだが、しっかり読んでおけば、かなり力がつくだろう。 個人的にやや残念なのは、多くのテーマ図が“振飛車良し”の局面から始まっているところ。「ほぼ互角の局面から双方最善を尽くしてやっぱりほぼ互角」ではなく、「振飛車やや良しから双方最善を尽くして振飛車優勢(or勝勢)」が多かった。気にするほどのことじゃないかも(^-^;A (2004Jan10) |
【関連書籍】 |
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