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振飛車破りシリーズ 中飛車を破れ・上巻 |
[総合評価] A 難易度:★★★★ 図面:見開き4枚 内容:(質)A(量)A レイアウト:A 解説:A 読みやすさ:A 上級〜有段者向き |
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【著 者】 石田和雄 | ||||
【出版社】 木本書店 | ||||
発行:1981年12月 | ISBN:4-905689-19-8 | |||
定価:1,200円 | 254ページ/19cm |
【本の内容】 | ||||||||||||||||||||
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【レビュー】 |
中飛車の定跡書。スタンスは一応「中飛車破り」だが、実質的には公平視点。 本書は上巻・下巻に分かれていて、上巻ではツノ銀中飛車vs急戦を解説している。いずれもオーソドックスで本格的な戦型であり、定跡党の人は必見。最近の中飛車本は力戦モノが多く、ツノ銀はあまり扱われていないので、本書の存在は貴重。 レイアウトや構成は『羽生の頭脳 3 急戦、中飛車・三間飛車破り』(羽生善治,日本将棋連盟,1992)ライクであり、かなり読みやすい。木本書店でもちゃんと読みやすい本が作れるんだ…(笑)。目次だけ見るとまるで東大将棋ブックスのようだが、本書の方が断然読みやすいと思う。分岐もかなり細かく、ツノ銀中飛車の定跡書としては最高クラス。ツノ銀に限れば、『中飛車道場 第四巻 6四銀・ツノ銀』(所司和晴,MYCOM,2004)よりも断然良い。 質・量・読みやすさをしっかり兼ね備えた良書なので、定跡党の人は古書店で見かけたら即ゲットすべし。(2004Aug07) |