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すぐ勝てる将棋入門 | [総合評価] S 難易度:★〜★★☆ 図面:見開き5枚 内容:(質)A(量)A レイアウト:A 解説:A 読みやすさ:A 初心〜中級向き |
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【著 者】 週刊将棋編集部 | ||||
【出版社】 毎日コミュニケーションズ | ||||
発行:1995年3月 | ISBN:4-89563-630-5 | |||
定価:971円 | 255ページ/21cm |
【本の内容】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
・【初段にアタック!】応用問題=7問 |
【レビュー】 |
将棋入門書。パソコン将棋ソフト「極U」(1994)の付属書籍「将棋入門
Step by Step」を改題し、書籍のみを単独刊行したもの。 各章の構成は次の通り。見開き2ページが「1アイテム」になっており、1アイテムは≪タイトル+解説+まとめ(「Key Point」)+ミニコラム(「SHOGI at RANDOM」)≫でワンセット。10アイテム+復習問題8問で「1ステップ」。ステップを10段階上がれば初段目前、というわけだ。なお、当時のMYCOM棋書で試行されていた横書きスタイルが採用されている。 解説は非常に詳しい。本文だけでも詳しいが、図面の横にもミニ解説が追加されているので相当な分量。見開き完結型で図面も豊富なので非常に読みやすい。あまりにも詳しいので、最初の方はやや理屈っぽく感じられるかもしれないが、わたしはこういう解説は好きだ。 最初の2章が主にルール解説、3〜6章は駒落ち定跡を追いながら手筋解説、7〜8章は戦法紹介、9〜10章が定跡をピックアップして中終盤の解説となっている。後半は入門者には難しいが、少なくとも第6章まで、できれば第8章くらいまではマスターしてほしい。もし第10章まできっちりマスターできるようであれば、あとは定跡書2〜3冊と詰将棋と実戦だけで十分に初段に到達するだろう。 また、ミニコラムもかなりの量があるので、解説部分に疲れたときはコラムだけを読んでいくのも良い。本書を読むだけで、棋力も初段格になるし、いっぱしの将棋通にもなれる(笑)。 入門書としては質が高く、ボリュームも大きいのでやや敷居が高く感じられよう。しかし「ちゃんと強くなりたい人」は本書クラスからやったほうがいい。中高生以上で、「クラス(or職場)ではまぁまぁだったけど、24デビューしたらコロコロにやられた。悔しい!」という人向けかな?(長ッッ) ※なお、「最後の方が難しいのはちょっと…」という人は、本書の第6章までを文庫にまとめた『【新版】将棋入門』がオススメ。 |