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清水市代の 囲いのエッセンス |
[総合評価] B 難易度:★★ 図面:見開き2〜3枚 内容:(質)A(量)B レイアウト:A 解説:A 初級〜中級向け |
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【著 者】 清水市代 【編者】 週刊将棋 【推薦】 羽生善治 | ||||
【出版社】 毎日コミュニケーションズ | ||||
発行:1994年3月 | ISBN:4-89563-594-5 | |||
定価:951円 | 205ページ/19cm |
【本の内容】 | ||||||||||||||||
一手講座・エッセイ=9 |
【レビュー】 |
囲い崩しの手筋を解説した本。将棋の本は入門書しか持ってない、という脱・初心者を目指す方にちょうどいい。 前半の囲いの紹介は、余白が多くてビックリした(笑)。特に第1章は、見開きに図面が1つだけバーンとあって、でかい字で 「これが○○囲いです。そう言うんです」 と書いてあるので、いい意味で度肝を抜かれた。初心者ならば、これくらい字が少ないほうが読む気になりそうだ。章を追うごとに、少しずつ文字の密度と解説のレベルが上がっていくのは、非常に好感が持てる。メインである第3章(囲い崩し)は、たっぷりページをとって基本をしっかり押さえてあり、解説もわかりやすく丁寧だ。 文体がやや砕けているのは好みの分かれるところだろう。たまに出てくる死語っぽい表現(「ココに注目っ」「E男・E女」「たっくさん」「トホホッ」「…なんです、ハイ。」など。促音好き?)が気にならなければ、『佐藤康光の寄せの急所 囲いの急所』(佐藤康光,日本放送出版協会,1995)と並んで初級者に薦めたい一冊である。(2003Apr29) |