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実用文庫 ハウツウ詰将棋 |
[総合評価] A 難易度:★★☆ 見開き2問 内容:(質)A(量)B レイアウト:A 解答の裏透け:C 解説:A 初級〜上級向き |
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【著 者】 田中至 | ||||
【出版社】 弘文出版 | ||||
発行:1984年1月 | ISBN:4-87520-127-3 | |||
定価:550円 | 236ページ/16cm |
【本の内容】 | ||||||||||||||||
詰将棋=計172問
・【かこみ】手筋のおさらい/7手詰に挑戦/ひと目見て解ける作品/中段玉に慣れること/詰将棋の難易/持駒のない作品/詰将棋の面白味/詰将棋の鑑賞/作品の評価/詰将棋の創作/実戦型詰将棋/創作型詰将棋 |
【レビュー】 |
詰将棋問題集。 1章と2章は基本詰め手筋の解説。詰め手筋を全24種に分類してある。各手筋は、300字程度の文章と、例題1問、練習問題2問の解説で構成されている。例題と練習問題はほとんどが3手詰か5手詰でかなり易しい。その手筋を使うと分かっているので、すぐに本筋にたどり着けるはずだ。 1章と2章で目慣らしをした後は、3章と4章で一般的な詰将棋を解いていく。一応、9手詰まであることになっているが、ほとんどは3手詰〜7手詰。手筋はランダムだったり複合的だったりだが、1章と2章をきっちりやった人にはそう難しくないはず。ほとんどの問題が駒数10個以下なので、「やってみようか」という気になる。 ほとんどの詰将棋本は、ただ問題と解答を羅列するだけなのだが、本書では手筋をかなり精密に解説しているのが秀逸。本書から始めれば、詰将棋に苦手意識を持つこともないだろうし、手数アレルギーにもならないだろう。級位者向け詰将棋本としては、相当な良書だと思う。もうちょっとボリュームがあればSにしたいくらいだ。(2007Mar03) |