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マイコミ将棋文庫SP 新・詰将棋道場 親しみやすい200題 |
[総合評価] A 難易度:★★★ 〜★★★★ 見開き1問 内容:(質)A(量)A レイアウト:A 解答の裏透け:B 解説:C 中級〜上級向き |
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【著 者】 勝浦修 | ||||
【出版社】 毎日コミュニケーションズ | ||||
発行:2009年9月 | ISBN:978-4-8399-3335-7 | |||
定価:1,050円(5%税込) | 416ページ/16cm |
【本の内容】 |
第1章 5手詰 40問 第2章 7手詰 80問 第3章 9手詰 80問 ◆内容紹介 「新・詰将棋道場」は、勝浦修九段による詰将棋道場の最新作です。シリーズ第三弾となる本書では、初登場となる5手詰40問に加え、7手詰と、9手詰を80問ずつ、全部で200問を収録しています。解説は図面を3つ使い、変化もわかりやすくなっています。スッキリした形に筋の良い手順を、どうぞじっくりお楽しみください。 |
【レビュー】 |
5手〜9手詰の詰将棋問題集。サンケイスポーツの「詰め碁・将棋道場」に掲載された作品に新作をプラスしたもの。 盤面駒数は9枚まで、持駒は3枚までとしているのが勝浦のこだわりポイント。 ヒントは1行(おおむね10字以内)、難易度表示はないが、代わりに「5分で3級」から「10分で三段」までの簡易棋力判定がある。手数表示はあって、5手→7手→9手の順に並んでいる。手数ごとにだいたい盤面枚数が少ない順に並んでいるようだが、少ない方が易しいとは限らない。 解説は約140字で、図面3枚を使用し、途中図、変化図、正解図(詰め上がり図)などを用いて簡潔に解説している。図面が多い分、解説文は少ない印象だ。 問題のイメージを簡単に伝えていこう。 ・第58問〔右図〕が詰むことにビックリ!(詰将棋が得意な人なら当たり前なのかしら?) ・詰将棋らしくない俗手をたまに混ぜ込むのが勝浦好み。(p200等) ・「いくら考えても解けない場合は、解答を見て構いません」(p252) →詰将棋の出題者によって、「答えを見ていい派」と「解けるまで絶対に答えを見るな派」と分かれるが、勝浦は前者。 ・9手詰には、合駒問題もときどき出てくる。(5手〜7手詰には出てこない) ・曲詰もある。(第143問) ・9手詰編は、詰み形が見えにくい問題が多いと感じた。意外性重視? ・第121問から始まる9手詰編は、ずっと難しく感じたのに、第147問くらいから易しい感じがした。 浦野真彦の『X手詰ハンドブック』シリーズを7手までクリアした人が、次のステップに進むのにちょうどよい一冊だと思う。(2018Aug12) |