zoom |
週将ブックス 痛快!ワンダー戦法 |
[総合評価] B 難易度:★★★★ 図面:見開き4枚 内容:(質)B(量)A レイアウト:A 解説:B 読みやすさ:A 上級〜有段者向き |
||
【編】 週刊将棋 | ||||
【出版社】 毎日コミュニケーションズ | ||||
発行:2007年11月 | ISBN:978-4-8399-2655-7 | |||
定価:1,449円(5%税込) | 224ページ/19cm |
【本の内容】 | ||||||||
◆内容紹介(MYCOMホームページより抜粋) |
【レビュー】 |
奇襲戦法・変則戦法の解説書。『我が道を行く定跡の裏街道』(2004)以来、およそ3年ぶりとなる週刊将棋系の奇襲本だ。 基本的な構成は以前と同じで、主要変化は1つ〜3つ。だいたい片方が一方的に成功する。ただ、以前よりも胡散臭さ、というか怪しさはアップしていて、まさに「ワンダー」な感じがするものが増えている。なお、第1章「すぐに使えるワンダー戦法」と第2章「すぐに戦うワンダー戦法」と分かれているが、特に明確な差はない。 ●使ってみたいと思ったもの: ・「矢倉・左美濃」(むしろ相手にやられたら咎め方が分からない) ・「地下鉄中飛車」(まぁワンダー戦法というより、中飛車やっていれば普通に出そうな筋) ・「右四間6筋位取り」(右四間の攻撃型で相手の陣形を固定させて別のところを攻める。飛車落ち▲巨泉流の思想と同じ。わたしに合っているかも) ●これはダメだろうと思ったもの: ・「対升田式・地下鉄飛車」(狙いは面白いが、後手が飛車先を伸ばさないのになぜ先手は飛車を浮くの?) ・「新アヒル戦法」(なぜ後手は▲7五角を威張らせておくの?) ・「7七銀型四間飛車」(なぜどの例も悪型の▲7七銀を相手にしているの?) 基本的には、使えるかどうかは自己判断で。本文中に「実戦的には先手がいい」とか「相手は○○のはずだ」とか「初段以下なら」とか書いてある場合はマユツバだと思っていいかも。 ただし使える使えないは別にして、いろいろな発想のヒントになると思うので、訝りながらでも読んでおくべきだと思う。 なお、「ワンダー戦法」が「wonder戦法」なのか「wander戦法」なのかは不明。 wonder:不思議な、驚くべき、疑問に思う、不思議に思う、etc. wander:ぶらぶら歩くこと、さまよう、横道にそれる、正道をそれる、etc. たぶん「wonder」だと思うが、「wander」でも意味は通るなぁ…。(2008Mar28) ※本書の出版時には、週刊将棋の「痛快!ワンダー戦法」はまだ連載中だったので、もう一冊出ると思われる。 |