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新 谷川浩司全集 1 | [総合評価] A 難易度:★★★★ 図面:見開き6枚(自戦記編) 内容:(質)A(量)S レイアウト:A 解説:A 読みやすさ:A 上級〜有段向き |
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【著 者】 谷川浩司 | ||||
【出版社】 毎日コミュニケーションズ | ||||
発行:2003年6月 | ISBN:4-8399-1075-8 | |||
定価:1,500円 | 272ページ/19cm/H.C. |
【本の内容】 | ||||||||||||
◆平成12年(2000年)度 谷川の主な成績 |
【レビュー】 |
谷川浩司の年度別・個人自戦記集の平成12年度版。 従来のスタイルを一新し、版型と装丁をコストダウンした分、定価が半額になってお買い得になった。内容・構成は従来版とほとんど同じだが、写真類はほとんど削除されている(自戦記編の先頭に一枚あるだけ)。 平成12年度の谷川は絶好調。勝ち数51は、例年なら間違いなく1位だ。ただ、この年度は羽生がこれを上回る絶好調(89局68勝21敗、勝率.764)。谷川も羽生にだけはとことんやられ、羽生との3度のタイトル戦はいずれも辛酸を舐めた。谷川本人も「対羽生戦残念譜集の極みのようになってしまった」(まえがきより)と語っている。 本書の平成12年度版で多い戦型は、横歩取り角交換型(谷川後手)、横歩取り△8五飛vs▲6八玉型(谷川先手)、△四間飛車(谷川後手)、角換わり相腰掛銀(谷川先手)。 個人的には今回のモデルチェンジは歓迎。トップ棋士の80局弱もの棋譜が、解説付きで1500円ならかなりお得だ。『森下の矢倉』『森下の四間飛車破り』と比較しても、コストパフォーマンスは優るとも劣らない。版型が少し小さくなったので、カバンの中にも入れやすく、通勤通学時にも読みやすい大きさになった。評価はAとしたが、限りなくSに近い。従来版(平成11年度版まで)よりわずかに高めの評価をしています。 ただし、今までの谷川全集を揃えていた人には痛い限り。背表紙のデザインも大きさも違うので本棚に並べたときパッとしないし、なにより何年度版なのか分からない。せめて表紙&背表紙に○年度版って書いておいてくれれば良かったのになぁ…。数年分たまれば慣れるかな?(2003Aug20) |