zoom |
新7手詰めパラダイス | [総合評価] B 難易度:★★★☆ 見開き1問 内容:(質)A(量)B レイアウト:A 解答の裏透け:B 解説:A 上級〜有段向き |
||
【編】 詰将棋パラダイス 週刊将棋 | ||||
【出版社】 毎日コミュニケーションズ | ||||
発行:2001年5月 | ISBN:4-8399-0546-0 | |||
定価:1,000円 | 222ページ/18cm |
【本の内容】 |
・詰将棋=計105問+3問 解ければハッピー 5手詰め編(第1問〜第20問) =20問 詰ませばパラダイス 7手詰め編(第21問〜第80問) =60問 分かればラッキー 9手詰め編(第81問〜第105問)=25問 ・【コラム】〔野村量の魅力−鑑賞の手引き〕短編のエース/軽快な作風/チャレンジ精神 ◆内容紹介 詰将棋専門誌『詰将棋パラダイス』から、初形のよいものを中心に、超難解5手詰から魅惑の9手詰まで、7手詰を主に105問を厳選して収録する。新シリーズ第2弾。 |
【レビュー】 |
X手詰めパラダイスシリーズの第6弾。「詰将棋パラダイス」誌に掲載された短編詰将棋から、好作を撰集したもの。 タイトルは「新7手詰めパラダイス」だが、7手の前後の5手詰と9手詰も収録されているのはシリーズの他書と同様。 手数別に大きく3章に分割されている。問題の並びはおおむね難易度順で、易しいものから難しいものへ。全体的に7手±2手詰としては標準的な難易度で、本筋が見えれば割とスムーズに解けることも多い。 もともと7手詰があまり解けなかったころは「詰パラの7手詰?難しそうだなぁ…」と構えていたのだが、一部を除いてはさほど難しくはない。ただし、どの作品にも何らかの特徴があって、有力な筋が複数あったり、本筋は易しいが変化手順に面白い手が隠れていたりと、手ごたえ歯ごたえ噛みごたえは十分だ。 印象的な作品をいくつか挙げておこう。( )内の数字は詰め手数。 第13問(5) ▲馬2枚vs△龍2枚の構図が面白い。 第18問(5) これは悩まされたー!有力そうな初手が4つあり、3手目も分岐があって、しかもそれぞれに好手あり。寝る前に10分考えて解けず、翌朝5分考えてようやく解けた。5手詰めの秀作だと思うが、こんなのばっかりだったら疲れるかも(笑) 第20問(5) 初手の有力手がたくさん。5手詰20問中、唯一解けなかった。(というより、「解けた!」と思って答を見たら逃れてた…orz) 第21問〜第24問(7) 易しい。少なくとも、5手詰の第18問〜第20問よりはずっと易しい。Lv.3〜4。 第25問〜第40問(7) どれも結構悩まされた。 第41問〜第48問(7) また易しめ。 第49問(7) そんなに難しくはないが、連続捨て駒が気持ちいい! 第54問(7) シンプルな実戦形だが、20分考えても解けなかった。解説に「見かけによらず筋のつかみにくい難解作」とあり、ちょっとホッとした気分(笑)。 第58問(7) これは見えない!次回解くときもきっと見えない! 第68問(7) 中合いの合駒限定問題が初登場。 第71問〜第72問(7) これも合駒問題。第68問よりは読みやすいはず。 第73問(7) 角の押し売りに気づくと気持ちいい。上手くできてる。 第77問(7) かなり読みづらい。最善の合駒も見えにくい。3手目の妙手が見えるか?! 第78問〜第79問(7) 盤をいっぱいに使う難問。これは難しい!Lv.10 第80問(7) 7手詰編のラスト。第78問・第79問は何とか筋にはたどり着けたが、これは全く分からず。Lv.10 第87問(9) この飛角図式はさほど難しくなく、パズル的手段が面白かった。 第90問(9) 骨が少しある。9手詰編では駒取りも出てくる。 第81問・第91問(9) 9手詰の中では易しい。 『新5手詰めパラダイス』は、「5±2手で100問強では物足りないなぁ…」ということでCにしたが、本書の7±2手ならまずまず満足、ということでBです。『7手詰めパラダイス』(1997)〔レビューは2003年〕のときとは違った感想なのは、詰め棋力が上がったせいかも?! 解けなかったのが10問程度だったのも意外。(2009Mar18) |
【他の方のレビュー】(外部リンク) ・将棋棋書ブログ |
【関連書籍】 |
トップページ > 棋書ミシュラン! > 新7手詰めパラダイス |
|