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B級四間飛車の達人 | [総合評価] B 難易度:★★★★ 図面:見開き4枚 内容:(質)A(量)A レイアウト:B 解説:B 読みやすさ:A 中級〜有段者向き |
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【編 者】 週刊将棋 | ||||
【出版社】 毎日コミュニケーションズ | ||||
発行:1998年12月 | ISBN:4-8399-0080-9 | |||
定価:1,200円 | 238ページ/19cm |
【本の内容】 | ||||||||||||||||
◆内容紹介 |
【レビュー】 |
B級四間飛車とは、“四間飛車6五(4五)ポン戦法”のこと。急戦に対しては▲7八銀(△3ニ銀)型のまま待機し、相手が攻めてくる頃合いを見計らって角道を開け、乱戦に持ち込もうという戦法だ。できるだけ居飛車の攻めを近づけてから角道を開けて捌くのが普通の四間飛車だが、6五ポンでは居飛車がいざ攻めようかというところで四間飛車が角道を開けてしまう。居飛車側の読んでいた仕掛けの変化が全て泡と化すので、心理的なガッカリ度は抜群。また、持久戦に対しては、居飛車が角道を止めた時点で振飛車の角道を開けていく。これは現代振飛車では“基本手筋”ともいえる。 本書では、そういう6五ポン戦法について、実戦解説風に様々な例が解説されている。6五ポン特有の狙い筋も随所に書かれている。特に居飛車党はこの戦法を避けられないので必見だ。ただし、居飛車側の対応がウソっぽい部分もあるので、よく注意して読むべし。また、一手差で使えなくなるものもあるので、先後逆表示されている局面には要注意。 なお、各章で“○○戦法”と派手な名前がついているが、これらは微妙な形の違いによる変化を書いたもの。感想戦で「角損地雷銀戦法を採用してみました」などと言っても、分かる人はほとんどいないと思います(笑)。(2004Jan06) |