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振り飛車新世紀(5) 鈴木流相振り飛車 |
[総合評価] B 難易度:★★★★ 図面:見開き4枚 内容:(質)A(量)B レイアウト:A 解説:A 読みやすさ:A 上級〜有段向き |
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【著 者】 鈴木大介 | ||||
【出版社】 毎日コミュニケーションズ | ||||
発行:1998年11月 | ISBN:4-8399-0078-7 | |||
定価:1,200円 | 222ページ/19cm |
【本の内容】 | ||||||||
◆内容紹介 |
【レビュー】 |
相振飛車の定跡書。 定跡編の飛車の初期位置は、▲向飛車vs△三間飛車で固定。囲いは、先手は金無双で固定、後手は金無双・美濃囲い・穴熊といろいろ工夫する。矢倉は「後手矢倉は先手がそれを許さない手がある」(p64)ということでサラッと流されている。金無双と美濃囲いでは、後手が△4四歩型を採るか、△5四歩型を採るかで展開が変わってくる。なお、穴熊では、△5四歩は「有力だが……得な指し方とはいえない」(p100)とされ、解説なし。 実戦編は、定跡編と同じく▲向飛車vs△三間飛車がベースだが、1局だけ相三間飛車(相石田流)がある。また、△矢倉も出てくる。基本的に、「互いに定跡・研究を踏まえた上で、実戦では違う進行になる」という例を集めてある感じだ。 最初の十数ページは妙に解説が級位者向けに感じたが、途中からはしっかりとした定跡解説だった。一方側に緩手を指させて攻め潰すというのはほとんどない。有力そうな手を検討していく感じで、形勢が傾いてしまう場合もあれば、互角・いい勝負で終わっている変化もある。この辺は、互いに最善を目指していて好感度が高かった。 ただ、現在では金無双を指さない人が多く、また先後どちらでも向飛車を目ざすのが主流になっているので、本書の指し方がどれくらい役に立つかは不明。わたしは割と三間飛車や金無双を好んで指すので、かなり参考になった。(2007Sep29) |
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