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■読むだけで強くなる 終盤のコツ130

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読むだけで強くなる 終盤のコツ130
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パワーアップシリーズ
読むだけで強くなる 終盤のコツ130
実戦でよく現れる寄せ手筋集!
[総合評価] A

難易度:★★☆
    〜★★★☆

図面:見開き3枚
見開き2問
内容:(質)A(量)A
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
上級〜有段向き

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【著 者】 青野照市
【出版社】 日本将棋連盟
発行:2006年9月 ISBN:4-8197-0384-6
定価:1,575円(5%税込) 278ページ/19cm


【本の内容】
第1章 囲いの詰め手筋 ・美濃囲いの詰め手筋(1)〜(10)
・矢倉囲いの詰め手筋(1)〜(10)
・実戦型の詰め手筋(1)〜(10)
62p
第2章 必至の手筋 ・必至のパターン(1)〜(10)
・詰めろ逃れの詰めろT(1)〜(10)
・詰めろ逃れの詰めろU(1)〜(10)
62p
第3章 一手勝ちの手筋 ・一手勝ちを読む(1)〜(10)
・一手を稼ぐ受け(1)〜(10)
42p
第4章 合い駒と詰む駒を読む ・合い駒を読む(1)〜(10)
・詰む駒を読む(1)〜(10)
42p
第5章 囲いの崩し方 ・矢倉囲いの崩し方(1)〜(10)
・美濃囲いの崩し方(1)〜(10)
・穴熊囲いの崩し方(1)〜(10)
62p

・【ミニコラム】「はじめに」の解答/手筋で寄せた一局(谷川vs郷田)/詰めろの連続で勝つ(深浦vs佐藤康)/唯一の合い駒でしのぐ(青野vs福崎)/逆転を生み出した桂打ち(桐山vs小野)

◆内容紹介
難しい変化を読むより、基本の寄せ手筋を逃さないことが終盤のコツ。本書は級位者を対象に、実戦でよく現れる寄せ手筋を130項目に分け、青野九段が部分図を用い、見開きで分かりやすく解説した。すぐに役立つ終盤講座。


【レビュー】
終盤のさまざまな手筋を解説した本。

本書はレイアウトが少し変わっている。見開き2ページで2問で、基本的な問題Aとやや応用的な問題Bに分かれている。それで図面は3枚。2枚は問題図で、残り1枚は問題Aの変化解説用。つまり、途中図や結果図は省略されているのだ。頭の中で並べきれない人は、ちょっと面倒でも盤に並べてほしい。

第1章は囲いが残った形から詰めるもの。いわゆる「実戦型」(形だけ実戦ぽいが、詰め手順には妙手てんこもりのもの)ではなく、本当に「実戦的な」詰め手順のものばかり。ただし、妙手というほどではないが「手筋の好手」が最低1つは含まれているので、それを吸収していけば実戦詰めに強くなれる。長いものでは二十数手まで読む問題もあるので大変そうだが、実際は清算して手数が長くなっていることもおおいので、さほど身構える必要はない。

第2章以降は、詰み以外に終盤で必要な力(詰めろ、一手違い、凌ぎ、囲い崩しなど)を養っていく。

全体的に図面が少なく、文章が多いのでやや読みづらい点はある。しかし質と量が読みづらさを補って余りある。「読むだけで強くなる」は大げさだが、「読んで理解すれば強くなる」のは間違いない。

なお、前述のように1テーマ2問なので、実質的に「終盤のコツ260」である。(最後の方で1テーマ1問がいくつかあったので「255」くらいか?)(2007Jun19)



【関連書籍】

[ジャンル] 
寄せの手筋
[シリーズ] 
パワーアップシリーズ
[著者] 
青野照市
[発行年] 
2006年

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