zoom |
パワーアップシリーズ 読むだけで強くなる 終盤のコツ130 実戦でよく現れる寄せ手筋集! |
[総合評価] A 難易度:★★☆ 〜★★★☆ 図面:見開き3枚 見開き2問 内容:(質)A(量)A レイアウト:A 解説:A 読みやすさ:A 上級〜有段向き |
||
【著 者】 青野照市 | ||||
【出版社】 日本将棋連盟 | ||||
発行:2006年9月 | ISBN:4-8197-0384-6 | |||
定価:1,575円(5%税込) | 278ページ/19cm |
【本の内容】 | ||||||||||||||||||||
・【ミニコラム】「はじめに」の解答/手筋で寄せた一局(谷川vs郷田)/詰めろの連続で勝つ(深浦vs佐藤康)/唯一の合い駒でしのぐ(青野vs福崎)/逆転を生み出した桂打ち(桐山vs小野) |
【レビュー】 |
終盤のさまざまな手筋を解説した本。 本書はレイアウトが少し変わっている。見開き2ページで2問で、基本的な問題Aとやや応用的な問題Bに分かれている。それで図面は3枚。2枚は問題図で、残り1枚は問題Aの変化解説用。つまり、途中図や結果図は省略されているのだ。頭の中で並べきれない人は、ちょっと面倒でも盤に並べてほしい。 第1章は囲いが残った形から詰めるもの。いわゆる「実戦型」(形だけ実戦ぽいが、詰め手順には妙手てんこもりのもの)ではなく、本当に「実戦的な」詰め手順のものばかり。ただし、妙手というほどではないが「手筋の好手」が最低1つは含まれているので、それを吸収していけば実戦詰めに強くなれる。長いものでは二十数手まで読む問題もあるので大変そうだが、実際は清算して手数が長くなっていることもおおいので、さほど身構える必要はない。 第2章以降は、詰み以外に終盤で必要な力(詰めろ、一手違い、凌ぎ、囲い崩しなど)を養っていく。 全体的に図面が少なく、文章が多いのでやや読みづらい点はある。しかし質と量が読みづらさを補って余りある。「読むだけで強くなる」は大げさだが、「読んで理解すれば強くなる」のは間違いない。 なお、前述のように1テーマ2問なので、実質的に「終盤のコツ260」である。(最後の方で1テーマ1問がいくつかあったので「255」くらいか?)(2007Jun19) |