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将棋狂に捧げる本 | [総合評価] C 難易度:★☆ 図面:随時挿入 内容:(質)B(量)A レイアウト:A 読みやすさ:A 将棋が好きな人向き |
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【著 者】 百々由紀男 | ||||
【出版社】 大陸書房 | ||||
発行:1984年8月 | ISBN:4-8033-0837-3 | |||
定価:980円 | 247ページ/19cm |
【本の内容】 |
なぜ王将と玉将があるのか?/棋士は何手先まで読むか/将棋の先手後手はどうして決めるか?/コンピューターは人間に勝てるか/棋士の対局中のクセはこんなにある/他 目次一覧 ◆内容紹介(あとがきより抜粋) 本書は将棋に対する筆者の熱い想いを、とりとめもなく綴ったものである。(中略)ただ一将棋マニアから、こんな話もあっては面白いのではないかと、気楽な気持ちで書いた。 |
【レビュー】 |
将棋雑学の本。 棋士のエピソードや将棋史上のできごと、変則将棋に至るまで、さまざまな将棋雑学を収録。棋譜解説など専門的な内容はほとんどないので、将棋が好きであればルールさえ知らなくても楽しく読んでいける。 ただ、20年以上も前の本なので、情報が古くなって価値がなくなったものも多い。たとえば、本書では「1000手超の詰将棋はまだ出ていない」「七冠を独占した棋士はいない」とあるが、いずれも後年に達成されている(1995年に橋本孝治氏が「ミクロコスモス」(1525手詰)を発表、1996年に羽生善治が七冠達成)。また、微妙な小ミスや誤植も多い。(将棋の初手は34通りとあるが、実際は30通り、など) タイトルは「将棋狂に捧げる本」であるが、どちらかといえば「将棋狂予備軍」の人にピッタリ。現役の将棋狂ならだいたい知っている内容が多いかと。(2006Mar03) ※ところで、最近「将棋狂い」とか「将キチ」とか言わなくなりましたね。いろいろな事情があるんでしょうね。 |