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スグわかる!まんが将棋入門 ルールと戦法完全マスター |
[総合評価] A 難易度:★ 図面:見開き4〜6枚 内容:(質)A(量)A レイアウト:A(2色刷) 解説:A 読みやすさ:A 初心者向き |
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【監修】 羽生善治 【まんが】 石倉淳一 かたおか徹治 | ||||
【出版社】 くもん出版 | ||||
発行:2006年1月 | ISBN:4-7743-0877-3 | |||
定価:1,575円(5%税込) | 383ページ/22cm |
【本の内容】 | ||||||||||||||||||||
【編集協力】菊地勝也 関口勝男 川口久彦 甲斐栄次
詰将棋(1手詰〜7手詰)=18問/格言=45/将棋用語 |
【レビュー】 |
子ども向けの将棋入門書。すべての漢字にルビ付き。 全編2色刷で見やすいレイアウト。マンガと解説を交互に配置。383pという入門書らしからぬ分厚さだが、約4割はマンガ部が占める。 マンガのストーリーは以下の通り。 「ある日、先の庄(村)に何者かが侵入し、王の印が奪われた。先の庄の王子・ショウは印を取り戻すべく旅立つ。しかしショウは将棋ができない!(笑) ショウをフォローするため、妖精チャト、道先案内人イッカンがともに旅立つ。」 その後は立ちはだかる敵を倒しながら、ショウがレベルアップしていく。 正直言って、設定・ストーリー・絵柄ともにイマイチだが、解説とのバランスが良いためメリハリのある構成になっている。 解説部の方は非常に充実している。ルール説明から戦法・手筋の解説までオーソドックスだが、かなりかゆいところにまで手が届いている。特にルール説明では、通り一遍の説明だけでなく、初心者が陥りやすそうな疑問にまで丁寧に解説されている。図も重要な桝目を塗ったり、矢印や薄墨色の駒を多用することで、紙媒体としては最高レベルの図を実現している。本書の執筆者は入門者指導の経験がかなり豊富のようだ。 第一印象はあまり良くなかったが、読み進めていくうちに「かなり丁寧に作られている入門書だな」と感じた。1,575円(5%税込)という定価がちょっとネックだが、入門書としてオススメできる。(2006Jun07) ※ところで、最近の本にしては珍しく、紙がすごく薄く、ちょっとめくりにくい。ページ数が383pと普通の棋書の2倍弱、普通の入門書の2倍強になったため、少しでも厚みを減らすために薄くしたようだ。 |