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ヤングガンガンコミックス よん駒! |
[総合評価] B 絵:A ストーリー:B 構成:B キャラ:A |
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【著 者】 みやびあきの/作画 maa坊/原作 広瀬章人/推薦 | ||||
【出版社】 スクウェア・エニックス | ||||
発行:2014年5月 | ISBN:978-4-7575-4315-7 | |||
定価:514円 | 142ページ/cm |
【本の内容】 |
◆内容紹介 誰でも楽しく読めちゃう将棋4コマ誕生☆ 歩成(ふなり)高校に入学した将棋歴10年の将棋ヲタ・白鷹(はくたか)レオは、子供の頃、一緒に将棋で遊んだ幼なじみを捜そうと将棋部に入部するが、そこにいたのは、将棋部部員とは思えない個性豊かな面々だった!将棋を知らなくても楽しく読めちゃう4コマコメディー!! |
【レビュー】 |
高校将棋部を題材にした四コマ漫画。 〔あらすじ〕 将棋歴10年の高校一年生・白鷹レオは、将棋部のある高校に入学した。幼いころに毎日遊んでいた親友が大の将棋好きだったが、転校して連絡先も分からなくなったため、将棋を続けていればどこかで会えるかも、という理由で将棋部の門を叩く。だが、部員はやたらとクセの強いJKばかりだった…。どうなる、レオ?! 〔主な登場人物〕 [白鷹レオ(はくたか・れお)] 高1♂。棋力は三段くらい。将棋歴10年の将棋ヲタ。将棋の話を始めると止まらない。ただし本編では最もフツー。 [琥須女きらり(こすめ・きらり)] 将棋部部長。高2♀。デコ、盛りが大好きなギャル。将棋はよく分からないが、的確な手を指す天才で、五段級。 [藤原萌々(ふじわら・もも)] 将棋部副部長。高2♀。和服が似合い、古風。駒を擬人化して妄想が止まらない。将棋は比較的普通で、初段レベル。 [お凛(おりん)] 将棋部員。高2♀。なぜか忍者。彼女がかぶっている猫耳帽子を馬鹿にされると、部員全員がキレる。3級クラス。 [占島うらら(うらしま・うらら)] 将棋部員。高2♀。霊能が桁違いに強く、大山や升田の霊を常駐させている。本人の棋力は入門者。本編後半ではレオとラブコメる。 [逢魔ヶ時冥夜(おうがまとき・めいや)] 将棋部顧問。ヤンキー先生♀。情に厚い。 〔寸評〕 ・基本的にボケとツッコミのドタバタコメディ。 ・四コマスタイルで進んでいくが、一話完結ではなく、ストーリーはだんだん進んでいく。 ・題名の「よん駒」は、もちろん「四コマ」と「駒」をかけている。 ・表紙ではきらりがめっちゃ目立っているが、全体的に出番が多いのはうらら。お凛はオチでよく出てくる。レオは最初から最後までちゃんと主人公。 ・背表紙では各キャラの扱いはほぼ同等。むしろ大山先生(霊)推し。 ・オビで広瀬八段のコメントが「初めて将棋マンガを読んでみたいという方にはぜひともおすすめしたい一冊です!」とあるが、ちょっと待て(笑) ・後半はうららのレオLOVEが膨張して、周囲がそれをニヤニヤするラブコメ展開になる。でもドタバタは一緒。 ・主人公以外、ほぼ全員が女子に囲まれているからといって、ハーレム展開ではない。むしろ、レオの苦労は半端ない(笑) ・「一局打ってみる?」「積年の結着を」とか、駒台が左とか、細かいミスはあるが、大して気にするほどではない。(「打ってみる?」のキャラの棋力であれば、そういうもんかもね) ・作者は「だんだん絵が変わっていって…」と言っていたが、全然気になるレベルじゃないです。 ・「リア充」の対語は「将棋充」でいいのか(笑) ・大山康晴がJK化(笑) ・巻末予告(?)の「よん駒 愛の戦士編」をマジでやってほしいんですけど(笑) ・カバー裏のおまけマンガもお見逃しなく。(ただし、先に読むと意味不明なので、本編を読み終えてキャラの相関を掴んでから読んでください) 〔総評〕 意外と面白かったです。爆笑する感じではないけど、ニヤニヤしちゃったり、笑いを噛み殺したり。職場で休憩中に読んでたんですが、周りにどう思われただろうか…。(カバーは取ってたんですが、中身にも両面に絵がありました) ちゃんと将棋のネタも散りばめられているし、「将棋部だから」成立するコメディでした。こんな将棋部絶対ないけど(あったらスゴイ)。まぁ、ほぼナンセンスものなので、全然マストアイテムではないですけどね…(笑) もし続編出たら買いますよ。 |