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第六期竜王決定七番勝負 激闘譜 羽生善治──佐藤康光 |
[総合評価] C 難易度:★★★☆ 図面:見開き2〜3枚 内容:(質)B(量)B レイアウト:A 解説:B 中級以上向き |
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【編 者】 読売新聞社 | ||||
【出版社】 読売新聞社 | ||||
発行:1994年3月 | ISBN:4-643-94013-1 | |||
定価:1,456円 | 206ページ/19cm |
【本の内容】 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【竜王】羽生善治 【挑戦者】佐藤康光七段 (奪取)
・「竜王位を獲得して」(竜王 佐藤康光)=4p |
【レビュー】 |
竜王戦の観戦記。読売新聞に掲載された観戦記から主要なものをピックアップ。 竜王・羽生、挑戦者・佐藤康光、挑決に森内。さらに立会人に島(笑)今期の竜王戦は、まさに“島研”に席巻された。島研では一歩先んじていた羽生に、佐藤が追いついてきた格好だ。この年は両者とも勝率8割超という快進撃振りで、しかも先手番での勝率はさらに高かったため、「どこかで後手番を制した方が主導権を握る」と言われた。事実、第5局で後手番で勝った佐藤が、大方の予想を覆して竜王を奪取。長く続くと見られた羽生時代に割り込む形となり、強い若手の戦いがいよいよ面白くなってきた。 当時の流行もあり、今期も相矢倉中心のシリーズとなった。わたしは個人的に羽生vs佐藤の将棋はすごく好みである。いろんなところで戦いが起こるので(もちろん地味な戦いになることもあるが)、次の展開が非常に楽しみなのだ。この七番勝負では期待通りの面白い戦いを見せてくれたと思う。 第7期は羽生のリベンジなので、今から並べるのが楽しみである。 なお、今期から対局日と対局場がはっきり書かれるようになった(今までは本文中に記述があったりなかったりだった)。(2003Jun12) |